計画案Bの修正希望提出!
B案に決定しましたが、何点か修正の希望がありましたので、図面を修正して田村さんに送りました。具体的に修正したい所を箇条書きにしたいと思います。(今回は長文です。)
1)子供部屋とのつながり
先にも書きましたが、中庭があるとどうしても子供部屋とキッチンとの距離が遠くなってしまいます。中庭を通して子供部屋が見えるのですが、やはりつながりが弱い。子供部屋をキッチンの傍に持ってこれればよいのですが、間取り的に不可能 (;ω;)。悩みに悩みました。
最終的な決断は、子供部屋を寝室と収納だけの機能に限定し、勉強したり遊んだりするスペースをキッチンから視野が届きやすい南側に作ってしまえば、解決できると判断しました。この部屋は別名「子供図書館」と名づけ、外庭も中庭も見える何よりも外を感じることのできる場所に配置したいと思います。また、そのスペースに昨年から娘達が習いだしたピアノが置けるように(グランドではないですよ!)、スペース配分を考えておきます。
余談:
ピアノは無用の長物ナンバー1。物置にならないようにしなければいけません。子供たちのピアノの腕が上達し、年月を重ねても、まだほしいということになったら購入しても良いかなと思っています。使わないピアノが置いてある家って結構ありますよね!できれば中古で譲り受けたいものです。音楽って大好きです。娘達よがんばっておくれ!
2)寝るだけの子供部屋
家づくりをする上で子供の存在はとっても大きいです。ですが、私達は子供は居候と考えています。あまり居心地の良いスペースを与えてしまうと、いつまでも自立できないニートになってしまいます。子供の成長に伴い、徐々に居心地が悪くなり、それにより独立して行きたいと思うような住環境を与えてやりたいと思います。(独立すると父としては寂しいのですが・・・(つд⊂)エーン)。そこで、Hファミリーの家づくりでは子供の寝室は極力小さなものにしたいと考えています。その代わりに夫婦の主寝室は8畳から10畳にゴージャスにグレードアップ!夫婦にとって寝室は大切ですし、最もゆっくりくつろぎたい場所でもあります。我々の稼いだお金で建てるのですから文句は言わせません。
3)子供部屋に自然のつながりを!(孤独になりたいときもある)
思春期の頃は、ふて腐れて一人になりたい時があります(*`pЗ´q)。その逃げ込む場所は狭くて居心地が悪くて良く(引き篭もらないように)、でもそこは、雄大な自然と繋がっている。そんな空間がほしい!。自然の中で癒され、また家族のパブリックな場所に戻ってくる。そんな間取りが理想です。
敷地の奥は北と思っていたのですが、土地の右角の方向は東に相当します。冬に土地を見ていたので気づかなかったのですが、今の季節になると、そう、日が当たるのです。北側はかなり天井が高くなっていますので、子供の寝室の上にはロフトを作り、東に開口部を設けると朝日が運がよければ東の山々も眺めることができるかもしれません。まだ、十分に検討できていないのですが、是非とも田村さんには子供と自然との接点の演出をお願いしたいと思います。どんな自然でも良いのです。山でも、星でも、雲でも、空でも、大きな木でも・・!、これから先永遠に残るものであれば。
それと、ロフトは天井が低くなると思うので、必然的に床座となります。できればロフトには畳を敷いて、娘達に畳の気持ち良さを感じてもらえないかと考えています。ゴロンとなって自然を眺められる、そんな孤独になりたい部屋がほしいです。
課題:ロフトへの登り方です。できれば緩やかな階段を上下に走っている廊下(コの字の縦の│)の延長線上に持ってきたいと考えています。箱階段のようであればパーフェクトです(田村さんの「箱階段の家」のようなイメージです。)。でも、大人も上がれるように、手すりはおしいですね!(このロフト、大人にも魅力的です!大人も一人になりたい時がありますよね!)箱階段下が子供の収納に使えます。
しかし問題なのが、固定階段を付けてしまうと、ロフトの天井高が140cm以下でも、床面積に算入されてしまうということです。でも、取り外しができる梯子はなんとも味気ないし、危険もいっぱい。何とかしたい課題です。
3)玄関をインナーテラスへ
子供図書館を南に持ってきたために無くなってしまったのが玄関スペースです。玄関はその家の顔ですが、私達にはそんな考えはまったくありません。もともと田村さんには室内にパブリックな土間を設けたいと話していましたので、このときばかりと土間をインナーテラスとして南側に設けて見ました。これは田村さん設計の「なっちゃんの家」の土間に刺激を受けたものです。是非とも居間に土間を取り込み、玄関と併用、さらに接客にも使えるスペースとして活用したいと考えています。また、将来時間に余裕が出てきたら薪ストーブを置けるように天井にダクトを設置しておきたいと考えています。
また、土間玄関には収納をうまく配置させたいと思います。コートや掃除道具の収納場所、下足の置く場所など豊富に収納場所を確保したいと思います。また、靴を履いたり脱いだりする腰掛ける場所もほしいので、下足収納をベンチのように使えるように、腰の低い地袋のような収納を南の窓側に設置したいと思います。
4)おとうさんのスペースの確保
父不在の家が多い現代、おとうさんの座る場所の確保はとても大切です。家でのおとうさんの居場所を作ってあげましょう。水周りを北に半間ずらすことで、おとうさんのくつろげるスペースを確保しました。ダイニングで過ごすことを基本としていますが、やはり床座の生活に一番染まっているのがおとうさんです。畳スペースも視野に入れたのですが、今回はリラックスできるチェアーを設置することで対処しようと思います。(畳が恋しい場合は、建築家・清家清さんの自邸のような動く畳の間を設けようかなと企んでいます。(* ̄ー ̄*))
5)洗濯物の室内干の場所
洗濯物を干す場所は意外に難しいものです。今回のいくつかの計画案の選ぶときも、物干しの位置はいつも問題となりました。特に洗濯好きの妻にとって、物干しの場所は非常に重要です。B案では中庭があるので、容易に外から見られない物干しのスペースが確保できます。問題は花粉の飛ぶ時期と梅雨の時期です。私達家族は全員花粉症です。春先、外に洗濯物を干すことはご法度です(≧ヘ≦)。そこで、室内に洗濯物を干す場所を確保したいのですが、・・・・なかなかいい場所がないのです。
現在のアパートでは、カーテンレールに引っ掛けたり、ドアに引っ掛けたりしています。これがとても不便で、人が通ると洗濯物に引っかかったり、床に落ちたりとイライラの原因になっています。ですので、室内に干す場合は、人の通行に邪魔にならない工夫が必要です。
そこで考えたのが、脱衣所の位置です。脱衣所の位置を北に半間程度移動すると、北の棟の天井の高い部分に脱衣所がきます。この高い部分に昇降する物干しを使って、洗濯物を干せないかと考えました。また、洗濯物は風がないと日が当たっても乾きません。高窓をつけることで、日当たりと通風を取れるようにしたいと思います。それと、花粉の時期には窓は開けられないので、脱衣所にエアコンを設置できればと考えています。脱衣所エアコンは前々から考えていたアイデアで、脱衣場にエアコンがあれば、梅雨時期などは湿気が多い浴室を乾燥を保つことができます。また、冬場はヒートショックの怖い脱衣所および風呂を暖めておくこともできます。また、夏のお風呂上りに涼むこともできます。良いことずくめのような気がします。
また今回の間取りですと、洗濯物を脱衣所に干せばエアコンで乾かすことができます。また、洗面所が寝室と直に繋がっているので、熱帯夜などのときはドアを開けて、冷気を寝室に運ぶこともできそうです。
脱衣所エアコン!是非とも実現したいアイデアです。
6)調理中の妻からの視界を広げたい!
コの字の上下に部分に走っている廊下(コの字の縦の│)に、棚収納があります。この棚収納は家事動線と普通に使う通行の動線の2つに分ける役割もあり、とても機能的にできています。また、中庭から水周りが見えないように目隠しにもなっています。すばらしいアイデアです(脱帽)。その反面、少し妻がキッチンで料理をしているときの視野を狭くしてしまっているような気がしています。そこで、棚を1列無くすことで、調理場から中庭、子供寝室までの視野の広がりを確保したいと思います。また、棚の一部に穴を開けて水周りの明り取りも必要だと考えています。その分収納が少なくなりますが、子供図書館に本などは移動したいと考えています。
7)コの字の家のセキュリティー
コの字型の家の大きな欠点にセキュリティーの問題があります。一度中庭に入られてしまうと完全に密室状態になります。そこで、田村さんの案では縦にもう一つ屋根と縦格子の塀を設けて、ロの字型に近い構造になっています。(この屋根の下に自転車を置きます。)ロの字型は外に閉じているので、コの字型とは逆にセキュリティー非常に高くなります。しかし、田村さんの案では、縦格子の南北から自由に出入りできるようになっているので、ここにドアを付ける事でセキュリティーを高めるように希望しました。完璧とはいえませんが、今後セキュリティーの検討は十分行いたいと思います。日本もだんだんアメリカのようになってきていますので・・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ。
8)収納はどこへ!!!
B案は非常に空間を広く使った間取りです。そのためか納戸のような収納場所がありません。どこに物を仕舞うのかが大きな課題になります。私達の考えとしては、物は最小限にして、シンプルな生活をすることを基本としたいので、収納を一箇所にまとめるのではなく、分散させながら必要な場所に適宜作る。適材適所という考え方で設計を依頼しました。また、適材適所に収納を確保することが、片付け嫌いな妻や娘達に整理整頓の癖を付けさせる最も効果的な方法と考えています。ですので、今回のB案はその的を得た設計となっています。
とはいっても・・・・。やはり収納する場所はある程度はほしい。そこで目に付けたのは、夫婦寝室の屋根裏。ここならば収納を確保できそうです。ロフトの横につなげて小屋裏をつくり、そこにあまり使わないものを収納しようと思います。ただし、ゴミ溜めにならないようにいつも注意が必要ですが・・・・・。
9)トイレ空間を広げたい
なぜか知らないけれどトイレの狭い空間に押し込まれることがあまり好きではありません(父)。たぶん、実家が農家で外にトイレがあったためか、開放的なトイレに慣れてしまったためなのかもしれません。トイレは少し空間が広い方が良く、修正案では半畳広くして見ました。介護のときにもトイレは広い方が便利ですし、収納も設けられると思います。
また、トイレを広く使うために脱衣所とつなげられないかとも考えています。西洋のようにお風呂とトイレがつながっているととても便利で開放的です。でも、お風呂に入っているときにトイレが使えなかったり、お客様が来たとき問題、何よりも年頃になってくる娘達の反対があります。そこで、区切れるようにして、将来はサニタリースペースをワンルームかできないか思案中です。
10)将来への方向性
今回建設する家は終の棲家になるであろうことは予想できます。現在、前にもお話したように両親が介護に近い状態になってきており、家づくりで最も大切なことは将来へのつながりだと考えるようになりました。今の時点では不明な部分が多いので、決められない部分が多々ありますが、できるだけ将来に対して柔軟に対応できる間取りを考えておきたいと思います。将来介護になったときに一番の問題が寝室からトイレ、風呂の動線です。今回のB案はその点100点満点です。将来は壁を取り払ってトイレ、風呂、寝室がワンルームのように使えるように設計段階で計画したいと思います。
問題としては寝室が北側にあるので、駐車場からのアプローチが遠いことです。この点は西側の駐車場からうまくアクセスできるように考えていきたいと思います。たぶん一度はリフォームすることになると思います。そのときにリフォームしやすい構造と間取りを今から考えておきたいと思います。
以上が今回のB案の修正点です。田村さんよろしくお願いします。いつも要望が多くてすいません。
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