基礎工事(8)
次に外側の型枠の設置です。Hファミリーの家は高基礎なので、中野建業さんが一体打ち基礎で使ってきた鋼製の型枠では高さが足りないため、木製(合板)で新たに型枠を作ることになりました。
型枠にも色々種類がありますが大きく分けて鋼製と木製(合板)があります。樹脂製もありますが、まだ価格が高いようです。鋼製は打設の際にも変形が少なく、何度も利用できるメリットがあり、現在主流となってきています。また素地で仕上げる場合は表面がつるっと仕上がるため非常に適しています。欠点としては重量が嵩むことと、使い捨てではないのでメインテナンスが必須であることがあります。また、仕上がり表面がつるっとするため、化粧モルタルを塗るときなどは、かえってくっ付きがよくなく問題が起こることがあるようです。
木製(合板)型枠は小規模な構造物、形が複雑な構造物の現場施工で用いられます。木製型枠のほとんどは、厚手のベニヤ板(コンパネ)の片側表面に剥離剤(黄色であることが多い)を塗布して平滑にした合板型枠が用いられます。軽量でノコギリを用いて任意の大きさや形状に切断ができる点が大きな魅力になります。しかし、大型構造物では膨らみによる変形が生じることや、型枠としてリユース、リサイクルは極めて難しい(産業廃棄物としての処分料が嵩む)といったデメリットがあります。
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