木材検査(1)
基礎工事の合間に、中野建業さんの工場まで木材検査に行ってきました。Hファミリーの家に使われる柱と梁の検査で、検査は田村さんが行い、私たちはその見学みたいなものです。Hファミリーは県産材を採用したので、ほとんどの材が杉となります。土台は耐朽性に優れている桧を採用しています。(土台には青森ヒバが有名ですが、今では高価で手が出ないそうです。米栂なども使われることが多いそうですが、防腐剤を注入する必要があり、床下と室内が同一空間になるHファミリーの家では、防腐剤注入剤は考えられません。)
柱は4寸と5寸を使い、家の角になる部分には5寸を使います。そのため、かなりの数の5寸柱があります。一般には3.5寸の柱が使われているところが多いのですが、田村さんの設計では4寸以上です。3.5(105mm)と5寸(150mm)を比べると数値以上にこんなに違うのと驚いてしまいます!
梁もかなり太いものを使います。梁は松を使うことも多く、良く見かけるのは米松です。松はねばりがあるので梁に使われることが多いようですが、Hファミリーでは一回り大きな杉を採用しました。梁成(はりせい)が 300mmもの太さになると、かなりの存在感です。今回の検査では梁成が360mmの梁が一本まだ届いていませんでした。 梁の寸法を表示する場合、横を「梁巾(はりはば)」といい、高さを「梁成(はりせい)」といいます。柱程度ですと戦後の植林したものが使えるのですが、300mm以上になると樹齢100年近く必要だそうで、そのような杉材を探すことは時間がかかるようです。
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