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Hファミリーの家づくりサポーター

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2010年2月

2010年2月26日 (金)

建て方(5)

建て方1日目の続きです。

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クレーン車を使って梁を運んでいます。

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一番太い梁を取り付けています。梁成が360mmもあります。

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柱と梁が取り付きほぼ骨格が出来上がりました。

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柱の垂直を見て、仮筋交を取り付けました。

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安全のためネットを取り付けました。

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 今日一日で棟木が上がり、火打ち、小屋組みまで終わりました。本当にご苦労様でした。最後に今日一日の重労働を感謝し、謝礼を送り解散となりました。中野建業の皆様本当に有難うございました。

2010年2月25日 (木)

建て方(4) 一日目

 とうとう待ちに待った建て方が1月30日に始まりました。上棟式も30日にできたのですが、Hファミリーのわがままで、一日建て方を見学したかったため、上棟式を2月4日に延ばしてもらい。一日建て方を棟上までじっくりと見学させていただきました。

 建て方当日は晴天に恵まれ、これ以上ない建て方日和でした。(この後、未曾有の天候不順に見舞われるとは・・・・・この時には想像もしませんでした(笑))事前に前の空き家になっている駐車場の借用をお願いし、当日は4台の駐車場所を確保しました。こうゆう事も大切で、分離発注では施主の仕事となります。

 朝7時半に現地に行くと、既にレッカー車が着ており、8時から中野建業さん8名が集合、建て方が始まりました。中野建業さんの建て方は、母の家のときとはだいぶ違っていました。何が違うかというと、あまり会話をしないでもどんどん家の組み立が進んでいくことです。母の家のときは常に、現場監督さんが材木一本一本が指示を出しながら組んでいったのですが、中野建業さんは阿吽の呼吸というのでしょうか、誰が指示するというわけでもなくどんどん組みあがっていくのです。これも、常に同じメンバーで建て方を年に何棟も行っているからできることだ思います。

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建て方開始です。まずは柱から

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金具の取り付けです。梁は表しなので、「かくれんぼ」という丸い金物を埋め込んで外からは見えないようにしています。

2010年2月24日 (水)

建て方(3)シロアリ対策2

 Hファミリーでは田村さん仕様に加え、アリダンGAテープの上に、「土台ガードEX」というものをさらに挟んでもらいました。

Ex

土台ガードEXです。これを田村さん仕様に付け加えてもらいました。

 シート部分がエチレンビニルアセテート(EVA)樹脂で、防蟻剤としてアリダンと同様シラフルオフェンが1%以下含まれています。EVAは農業用シートなどでよく使われますが、ウレタンやポリエチレン等よりも丈夫で切れにくい素材です。これは蟻返しとして使うもので、田村さんの使用でも「アリダンGAテープ」が蟻返しにもなっていますが、少しふにゃふにゃで頼りない感じがしたので、よりしっかりした「土台ガードEX」を採用しました。蟻返しの役割はシロアリを進入させないというよりも、シロアリが土台に到達するために一度この蟻返しを通らなければならず、その際蟻道を発見しやすくするためです。年に2,3度この「土台ガードEX」を点検することでシロアリ対策をしたいと考えています。

 Hファミリーの基礎は一体基礎で配管類も立ち上がりから導入しているため、シロアリが進入するとすれば外断熱材からしか考えられません。そこからの進入を点検できるようにする。そうゆう考えでシロアリ対策をしました。

参考1:
 防蟻剤に何を使っているかはとても大切ですが、どれを選択するかは素人にはなかなかわかりません。シラフルオフェンは、1984 年に日本(大日本除虫菊)で、1985 年にドイツ(ヘキスト、現バイエルクロップサイエンス社)でそれぞれ独自に開発されたケイ素原子を有するピレスロイド系殺虫剤です。分子式はC25H29FO2Siでかなり大きな分子量なので、揮発は問題ないと思います。
 この薬は昆虫の神経膜のナトリウムイオン透過性を変化させ、最終的に神経線維の興奮伝導を抑制することにより作用する農薬です。日本においては1995 年4 月26 日に初めて農薬登録されました。詳細は食品安全委員会農薬専門調査会の報告書があります。(「hy-hyouka-170127-clotianidin.pdf」をダウンロード )難しいですが参考になるかも????

参考2:
「さくらの家」のようにタームガードというようなシステムを導入することも良いかと思います。タームガードシステムとは、新築時に基礎外周にパイプを設置し、薬剤を5年サイクルで継続的にパイプ注入することで、低コスト・低負担でシロアリ被害から家屋を守る方法です。保険も付いているので安心といえます。

2010年2月23日 (火)

建て方(2) シロアリ対策

 シロアリ対策はどこまで行ったらよいかは、施主の意向によるところが大きいと思います。田村さんにシロアリのことを聞くと、シロアリはどこにでも居て、いつ被害にあうかはわからないと言います。

 Hファミリーではシロアリは点検をすることにより防御しようと考えました。田村さんの家づくりはシロアリ対策はかなり慎重に行われています。Hファミリーではそこに点検しやすいように土台ガードEXを付加させてもらいました。下に土台の模式図があります。

Photo_4

田村さんのシロアリ対策は(もしかすると解釈が間違っているかもしれませんが!)
1)防蟻断熱材の使用(スタイロフォームAT)
2)断熱材を土と触れないように、捨てコン部分から樹脂モルタルを塗る。特に基礎のしたの部分が少しL字になっているのは細かい配慮だと思います。
3)給排水などの各種配管を基礎の立ち上がり部分から床下に導入。、配管スリーブを地面から離すことによりシロアリ進入を防ぐ。(これは標準ではありません。)
4)断熱材と断熱材との接続面からのシロアリの進入を防ぐため、接続面をVカットしてそこに防蟻剤入りの接着剤を塗る。
5)基礎の天端に「アリダンGAンテープ」を張る。このシートは防蟻剤が含まれているためにシロアリが通り抜けることができません。「アリダンGAテープ」はゴムみたいなものに接着剤がついたものです。接着剤にはシラフルオフェン(農薬にも使われる薬剤ですが、それほど強いものではないようです。)といわれる防蟻剤が含まれており、これにより断熱材や隙間から這い上がってくるシロアリを防御しています。表面は芯墨が出せるように墨が打てます。また、アリダンテープを基礎の外側にはみ出させる事により、その部分を蟻返しとしても使っています。

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防蟻剤入り断熱材のつなぎ目にも防蟻剤入り接着剤を塗り込みます。

Photo

防蟻剤入接着剤

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アリダンGAテープです。もし断熱材の中をシロアリが這い上がってきてもこれでシャットアウトです。

2010年2月22日 (月)

建て方(1) 土台伏せ

 天気予報が雨だったため1月28日行なう土台伏せが29日に行なわれました。土台伏せからいよいよ大工さん登場です。

 前にもお話しましたように、土台とアンカーの位置は本当に微妙で、かなりチェックをしないと適切な位置にアンカーがこないことが多々あります。この点は田村さんはプレカット業者と良く打ち合わせて、基礎伏図を再度書き直して基礎アンカーの位置を決めるため、ほとんど問題がありませんでした。

Photo

富岡プレカットさんと打ち合わせた基礎伏せ図

 土台伏せは基礎と寸分違わないように土台を組まなければならないので、非常に大変な作業です。しかし、そこは中野建業さん、手馴れたもので順調に1日で作業は終わりました。1箇所ほどアンカーの穴を開ける場所を間違ったミスも見当たりましたが、ご愛嬌ということで!

Photo_2

Photo_3

 

Hファミリーの土台伏せはかなり面倒くさい仕様になっています。シロアリ対策として土台に2重、3重の対策があるからです。次回はそれについて詳しく説明したいと思います。

2010年2月19日 (金)

足場の組み立て

 仮設足場はキャピタルウッズさんにお願いしています。木造住宅で用いられる足場は主に単管足場またはくさび緊結式足場(ビケ足場、ポケット足場)があります。単管足場は鉄パイプを組み合わせて建てる足場で、パイプ同士はクランプ(金具)をかみ合わせ、ボルトを締めて接合するものです。一方、くさび緊結式足場は、くさび型をした部分をハンマーで打ち込むだけで組み上がる簡単な構造の足場です。支柱、手摺、フラケット、その他各パーツがすべてがユニット式になっているので組立や解体が簡単にできます

 Hファミリーの足場はくさび式足場を採用しています。設置工事は午前中からということでしたが、急遽午後に変更になりましたが、2人工で半日で設置することができました。設置された足場はなんとも大きく、隣の方からは「平屋とでしたよね?」と疑問が出るほどでした。これだけきっちりしていれば、塗装のタッチアップ等の施主工事もやりやすいと思います。また、中庭には櫓が組まれており、お祭ができるような感じです!足場が組まれますと現場も立体的となり、建て方が始まることに実感が湧いてきました。

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大きく、しっかりした足場です。中庭の櫓が見えます。

Photo_8
足場は両隣の敷地ぎりぎりの設置となりました。事前に隣の方には連絡し、了解を得ました。こうゆう事も分離発注だと施主の仕事となります。隣人とのトラブルがその後の生活に影響しますので、十分な配慮が必要です。


2010年2月18日 (木)

現場で垂木部材の塗装

 軒天や外壁の塗装は昨年終えましたが、まだまだ塗装はあります。今回は中野建業さんに先行して垂木の部材を用意してもらい、現場で塗装を行ないました。塗装用の馬台なども中野建業さんが用意してくださり、天気の良い中、土日を使って塗装を行ないました。子供もそろそろ塗装は飽きてきており、説得するのが大変でしたが、何とか手伝ってもらいました。子供達が手伝ってくれるとスピード倍増ですので、本当に助かります。無事に3度塗りを終えることができました。

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垂木部材の塗装完了!垂木が結構曲がっているので不安になり田村さんに問い合わせたところ、曲がっていても固定し曲がりをとり、きちんと大工さんが納めるのだそうです。造作材に使用するような木目の通った材料は曲がりも少ないですが、それ以外の芯を割った材木はほとんど曲がっているそうです。

 その他に足場の下のシート敷きを行ないました。シートがあると足場下の掃除が容易なこと、汚れを家の内部に持ち込まないことなど、ちょっとした手間をかけることで、綺麗に家づくりを行なうことができます。シートは輸入木材の梱包用シートで、これも中野建業さんに用意してもらいました。何から何まで本当にありがとうございますm(__)m。

 最後に私達ができることとして基礎の中を掃除し、気持ちよく建て方をできるようにしました。後は雨が降らないように祈るだけです。

2010年2月17日 (水)

外土間コンクリートの石埋め(2)

 コンクリートへの石の埋め込みは、家族全員で1月23日土曜日に行う予定でいましたが、残念なことに予定が急遽21日(木)に変更となりました。これも工事日程のためしょうがない納得し、日程の変更を了解しました。

 コンクリートの固まる時間など考えて、石埋めは15時以降とし、次女が帰宅できるのでなんとか妻と次女の二人で石埋めを行うことができました。当日は思ったより気温が高かったため、石を埋める時間にはコンクリートの表面が少し硬くなっており、石を埋め込もうとすると、ひびが入ったりかなり難しかったようです。施主工事なのであまりうまくはいきませんでしたが、何とか一二三石風に仕上げることが出来ました。中野建業の由田さんの計らいで、端だけでなく土間全体に埋め込むことが出来ました。有難うございました m(__)m。施主工事はとても良いことだとは思うのですが、施工する側としては、段取りをする時間も手間もかかります。たぶん、自分たちで行ったほうが面倒ではないかもしれません。しかし、施主工事は施主にとっては楽しみであり、家づくりに参加できていると実感が満足感につながって行きます。そうゆう点もきちんと理解していただける専門工事会社さんでないと施主工事はうまくいかないのだと思います。今後も色々施主工事がありますがご理解よろしくお願いしますm(__)m。

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一二三石風の自転車置き場の土間

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次女によって埋め込まれた石。「笑っている顔」だそうです。見えますか?

 今回非常に残念だったのは家族全員で石埋めができなかったことです。そのことは非常に残念だったと田村さんと中野建業さんに伝え、今後は十分な日程調整を行っていただくようお願いしました。まだ、玄関ポーチが残っていますのでこちらは家族全員で行ないたいと思います。

2010年2月16日 (火)

外土間コンクリートの石埋め(1)

 布基礎の型枠もはずれ、建て方前の最後のコンクリート工事は中庭と駐輪場の土間コンクリート打ちを残すのみとなりました。玄関ポーチと駐輪場の土間には妻からの提案で一二三石風に石を埋め込むことにしました。

 一二三石とは京都の比叡山の麓にのこる修学院離宮の茶室・隣雲亭の深い軒下のたたきの部分に埋め込まれた石のことを呼びます。漆喰に小石を一粒、二粒、三粒と埋め込んだもので、黒色は加茂川、赤色は鞍馬山から集めてきたともいわれています。

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「修学院離宮の一二三石」

 一二三石の解釈は、天台宗にいう『一心三観』の法門から来たもので「一二三石とは空観(くうがん)、仮観(けがん)、中観(ちゅうがん)で、この三つが一つの白い漆喰でつらなり一心の漆喰は、三観という三つのものの真の見方となり、広範な景色は、その実相をあらわしてくる」だそうです。一体何を言っているのか凡人にはわかりませんが、何か非常にありがたい説法のような気がします。(http://www5c.biglobe.ne.jp/~nobuyuki/syuugakuin.html)

 そんなわけで、意味はわかりませんが、なんとなく趣がありそうなので採用してみました。石は京都から持ってくるわけにいかないので、何が良いのか検討した結果、那智石を使うことにしました。那智石は囲碁に使われる石なのでかなり丈夫だと思います。

参考:修学院離宮 http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/shugakuin.html

 修学院離宮は、桂離宮と並んで宮廷文化・公家文化を代表する名園だそうです。この二つの離宮は対照的に相反する内容を持っており、例えば桂離宮が平面的・閉鎖的・東洋的とするならば、修学院離宮は立体的(又は重層的)・開放的・西洋的なのだそうです。桂の精緻な箱庭的な構成に対して修学院の雄大でスケールの大きな構成はテーマパークを彷彿させるようです。(余談:桂離宮はブルーノタウトという非常に有名なドイツ建築家により日本に紹介され、その良さが日本人に認識されたとされています。そのブルーノタウトは高崎の少林寺達磨寺「洗心亭」に、井上房一郎(今は無き井上工業)の招きにより約2年間過ごしています。)

 修学院離宮は、江戸初期の17世紀中頃に完成した後水尾上皇の別荘です。後水尾上皇は徳川幕府の度重なる理不尽な干渉工作に嫌気が差し、1629年(寛永6年)に34歳でとっとと退位し、楽隠居を決め込んで趣味の茶・書・花・詩といった文化芸術面に没頭した人だそうです。この上皇は大変な芸術家で、今に残る京都の雅な文化遺構の大半はこの上皇が係わっており、この修学院離宮を始めとして仙洞御所・円通寺・伏見稲荷御茶屋・水無瀬神宮燈心亭と、京都でも屈指の庭園や建造物の設営を手がけたといわれています。

今度京都に訪れたら見学してみたい場所の一つです!

2010年2月15日 (月)

基礎外断熱保護モルタル塗り

 渋川の佐々木左官さんは壁塗り体験以来、色々お世話になっています。子供が壁塗り体験のときに作った泥団子が大変気に入り、友達の誕生日プレゼントにしました。そのため自分の泥団子がなくなってしまったのでもう一回作りたいと思っていた矢先、ブログを読んで下さっていた佐々木左官さんから、泥団子のキットを送りますとの電話!!一つ返事でお願いします!(^^)!とお願いしました。

 翌日には泥団子セットが届きました。家族全員で泥団子を作りをしましたが、これが結構時間がかかります。なかなかぴかぴかのものが出来ません。是非ともぴかぴかの泥団子を・・・と日々考えているのですが・・・現状は?是非ともぴかぴかにして新築ではどこかに飾ろうと思います。

 それはさておき!現場の作業状況ですが、型枠解体後の基礎は断熱材が露出しています。長期にわたり太陽光に当たると断熱材は樹脂製品なので劣化してしまい、ぼろぼろになってしまいます。なるべく早めにモルタルを塗ることが必要です。このモルタル塗りを、「基礎巾木のモルタル塗り」と言います。巾木とは室内の壁の最下部に取り付ける細長い横板のことだと思っていましたが、こうゆう場合も巾木と呼ぶのですね!???

 手順としては樹脂モルタルを一度断熱材に塗りつけた(下こすり)後、ひび割れが出ないようにファイバーメッシュ伏せこみ、その上からもう一度モルタルを塗るようです。面倒ですが仕上げ塗りは足場の取れた時に再度行なうそうです。一般的には一回で済ましてしまいますが、このように手間をかけることで良い家ができるのですね!

Photo
樹脂モルタルです。普通のモルタルより収縮が少なく、防水性が良く、既存のコンクリートへの付着強度が強いようです。

Photo_2
ファイバーメッシュです。モルタルの中に伏せこむことで、モルタルのクラック発生を防ぐことができます。

Photo_3
佐々木左官さん親子によるモルタル塗りです。1日であっとゆう間に塗り終えてしまいました。本当にプロの技です。

 また、田村さんの設計では、捨てコンクリートの位置まで樹脂モルタルを塗りこみます。そのため、基礎外周の断熱材は一切土に触れないようになっています。これより、断熱材の中に入ろうとするシロアリをシャットアウトすることができます。そのために、根切りした土を整地する前にどうしても樹脂モルタルを塗る必要があるのです。かなりの手間をかけた作業ですが、こうゆう部分が田村さんの設計のすばらしいところです。。

 妻はスリーブの穴で防蟻接着剤の不足しているところを手直ししながら塗りの作業を見ていたようです。(こんな作業も施主工事として出来ます!)切り立った垂直の壁に、ドロドロのモルタルをいかにきれいに仕上げるかが腕の見せ所、素材の練りぐあい、塗りつける量、塗る方向、タイミング、チカラ加減、まさに職人のなせる業です。あっとゆう間に基礎全面を仕上げてしまいました。

2010年2月12日 (金)

布基礎部と床暖房部の土間コンクリート打設

 布基礎部は西側の駐輪場の下屋(ゲラ)をのせる部分です。屋根の他には中庭の西側からの視線を遮る格子が付きます。中庭では天気の良い日には食事などもしたいので、どうしても外部からの視線が気になります。現在のアパートでも時々外で食事をするのですが、川原を散歩する方と視線が合ってしまい、なかなか落ち着いて食事ができません。最近では広いウッドデッキを設置する家を良く見かけますが、視線の問題で物置になってしまうことが多いです。それと、もうひとつ重要な問題は風です!いくら天気が良くても風が強いとオチオチ食事もできません。特に空っ風が強い群馬地区はこの対策をしないと、のどかなウッドデッキ生活はできません。(田村さんの新しく着工する「外ごはんの家」はそのことが十分考えられているので安心して食事ができますね!)

 布部以外に床暖房の架橋ポリエチレン管を敷きつめた上に蓄熱土間コンクリートも同時に打設されました。

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土間コンクリートの打設

このコンクリートを打つときは寒波がやってきました。このような寒いときは耐寒剤をコンクリートに混ぜることでマイナス温度になっても凍らないようにします。混ぜる量によって-5℃から-10℃まで対応できます。また、混ぜることによって早く固まります。コストはかかりますが、凍ってしまうと大変なことになるので対策は十分必要です。(コンクリートの水が凍ってしまうと落雁のようなぼろぼろのコンクリートになってしまうようです。))

Photo_13
     布基礎部分

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 耐寒剤(凝固点効果を利用していると思われます。)

 基礎工事は、しばらく養生となります。もちろん保温マットを使っての養生です。中野建業さんの基礎工事は抜かりがありません。感謝ですm(__)m。

追記:この頃になると、通りかかりの人に「ずいぶん基礎工事が長いねー」いわれるようになりました。そうですよね!2ヶ月近くも基礎工事をやっているのですから驚かれてもおかしくありません。

2010年2月11日 (木)

下水、給水外部工事

 基礎工事に先行して各種配管工事は行なわれていましたが、基礎の型枠がはずれ丁張が無くなると、本格的な外部配管工事がスタートしました。まずは下水、給水工事です。隣地とかなり近いので切削工事が大変です。高橋設備さんは非常に小さなユンボを使いますが、ユンボと断熱材とは1cm程度の隙間しかありません。そこを慎重に断熱材を傷つけないように工事が進められました。本当に奇跡的なハンドルさばきです。プロの技ですね!

 Hファミリーでは植栽を前の家から引き継ぐことにしました。しかし、この植栽が配管工事で邪魔になることがしばしば!花桃の根っこをかなりいじめる事となりましたが、何とか配管は完了したようです。下水はかなり深い位置(1m程度)に、水道はその上となります。

 外からの配管関係は基礎の下からではなく、基礎の立ち上がりから床下に潜り込ませることとしました。

Photo_11

基礎の下からのほうが見栄えは良いのですが、メインテナンスが少し大変な面があります。また、シロアリもべた基礎の場合配管の隙間から侵入する場合が多いため、その対策も十分しなければいけません。そのため、各種配管類は基礎の立ち上がりの横から家の床下に入れることとしました。東側は色々なユーティリティーの室外機が設置されるので、見栄えは関係ありません。メインテナンスとシロアリ対策を兼ねて露出させて配管で行くことにしました。

2010年2月10日 (水)

蓄熱温水床暖房(2)

 浴室を在来にした一つの理由に温水床暖房を設置できることがあります。ユニットバスではノーリツが床暖房を入れられますが、その他は対応していません。浴室乾燥機やミストサウナ、クリナップでは床夏シャワーなどを選択すれば暖かいお風呂を堪能できるのですが、やはり床暖房は魅力です。在来の浴室は色々な問題点もありますが、多くの職人さんの手作りで、自由に設計できる点は大きな魅力となります。Hファミリーではかなり悩みましたが在来浴室を選択しました。

 田村さんによるとユニットバスの中程度の値段を考えているならば、在来も予算内に入るそうです。メインテナンス、耐久性、タイルの目地の掃除など色々な問題もありますが、現在はコンクリートをかなりの高さまで(写真)立ち上げおり、水漏れ等には十分な配慮がされています。また、耐久性はお風呂を上がったときに水で壁面を冷やし、タオルでふき取ること、通気を良くして乾燥させることで十分対応できるそうです。(この仕事は夫になりました。)非常に悩んだのですが、温水床暖房付きの在来浴室をつくることとしました。

 現場では蓄熱コンクリートが打たれ、架橋ポリエチレン管の漏れチェックが行なわれていました。温水暖房で一番心配なのは液漏れです。接続部のないように一本の管で配管をします(シームレス配管)。

Photo

架橋ポリエチレンパイプ

Photo_2

パイプは圧力かけ、圧力ゲージで漏れチェックです。水漏れには細心の注意が必要で、念には念を入れています。

2010年2月 9日 (火)

蓄熱温水床暖房(1)

蓄熱温水床暖房(1)

 床暖房では色々悩んだのですが、土間リビングと浴室には蓄熱式温水床暖房を採用しました。そのために、基礎の上に断熱材スタイロフォーム50mmを敷き、その上に温水パイプを敷設し、コンクリートで埋設します。

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土間部分の蓄熱コンクリート下の断熱材敷設

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お風呂場も温水床暖房用に断熱材敷設

 また、床暖房とは関係ないのですが、リビングが土間かつ吹き抜なので床下および天井がありません。そのため電気配線も土間コンクリートの中を通す必要があります。先行して断熱材を切り取り、PF管を埋め込むことで対応することとしました。、PF管はかなり多く入れてもらいました。

Photo_7
断熱材を切断して電気関係の配線通路を確保します。

 床暖房の配管は、断熱材の上に10cmピッチの鉄筋メッシュを敷き、それを使って架橋ポリエチレン(内径10mm)を留めていきます。そのため10cm間隔で管が行き来するため、非常に温度ムラがない床暖房になっています。通常の土間コン埋め込みの床暖房ではピッチがもっと大雑把で管も太いものを打設する場合が多いので、とても精度良く仕事をしてもらっていることがわかります。また、その配管後、その上にさらに15cm間隔の鉄筋メッシュを敷きこむことで、蓄熱コンクリートの強度を増し、架橋ポリエチレン管にストレスがないように細心の注意が払われています。そのメッシュの上に蓄熱コンクリートが厚さ9cm程度が打設されました。このコンクリートの蓄熱が温水だけでなく、太陽のダイレクトゲインも得られればと期待をしています。

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サンクリエイトさんが架橋ポリエチレンパイプを金属メッシュに取り付けています。 メッシュの下の灰色の管が電気配線用のPF管です。

 サンクリエイトさんの床暖房の工事を妻が見ていましたが非常に効率よく作業をされていたとのこと、特に架橋ポリエチレンのパイプを金属メッシュに取り付 けている結束作業はその速さにいたく感動しておりました。パネル床暖房もありますので、今後ともよろしくお願いいたします。m(__)m

2010年2月 8日 (月)

基礎工事(18)

 1月6日、とうとう型枠解体です。型枠解体には立ち会えませんでしたが、解体後の写真からもわかるように立派な基礎が出来上がりました。

Photo_2
        型枠解体後

 浴槽の立ち上がりが高く、他の基礎よ幅よりも若干狭いため(立ち上り幅が12cm)、少しコンクリートの入りが甘く、少しでしたがジャンカがありました。しかし、樹脂モルタルで補修することでまったく問題はありません。

Photo_3
 浴室のコンクリート、ここまで立ち上げてあると防水面でとても安心です。

 ただ養生の保温マットが土間部分に垂れ下がってしまったため、その部分がマットの跡が残ってしまったのは少し残念でした。しかし、強度などの性能にはまったく関係ないので単なる見栄えだけです!。(趣味の世界ですが、後で金ブラシとハンドグラインダーで表面をきれいにしました。簡単にきれいになります。なぜか夫は研削砥石と溶接の資格を持っているので、こうゆう作業はまったく苦にならにようです。)

Photo_4
マット養生の後、汚く見えますが今は跡もわかりません。

 一体打ちは確かに打継部がない利点はありますが、逆に、狭い部分には十分にコンクリートが入らないなどの難しさもあり、2回打ちとどちらの方法が良いかはその判断が分かれるところだと思います。こうゆう部分は建築家さんとよく話し合って決めるのが一番と思います。どの方法もメリット、デメリットがあります。

 とにもかくにも、とても頑丈な基礎が出来上がりました。1ヶ月に渡り基礎関係の工事を行なってくださった中野建業の皆様には本当に感謝いたします。頑丈な基礎はHファミリーにとって良きお年玉となりました。

 基礎工事はこれで終了かと思ったのですが、実はまだまだコンクリート工事があります。西側の格子部分の布基礎と犬走の土間、それと家の内部の土間リビングおよび浴室内部です。まだまだ、コンクリート工事は続きます。

2010年2月 5日 (金)

基礎工事(17)

 コンクリートは生ものですので、ちゃんと強度が出ているか試験を行ないます。強度については生コン車のコンクリートを採取して試験体を作って1週と4週に圧縮試験をおこないます。田村さんからせっかく生コン屋さんが近くなので見学したらどうかということで、1週間後の圧縮強度試験の立会いに行ってきました。生コン工場は妻の実家の近くなので、いつも良く見慣れている工場でした。以前からいつも整理整頓がされているため印象は非常に良い工場でした。伺った当初は少し怪訝だったのですが、その後話をすると色々親切に説明していただきました。たぶん、住宅でコンクリート試験まで来る施主は皆無なので、変わり者かクレイマーかどちらかと思ったのだと思います。(本当に変わり者かもしれませんが・・・!)

Photo_11
テストピースです。

 試験は非常に簡単なもので30分もあれば3つの試験体のテスト完了です。3本一組で、150m3に1回試験体を採取し、20±2℃の水中養生を行なったものです。試験方法は、専用の機械に試験体を挟み込み、上から圧力をかけ破壊するまでの強度を測定します。木端微塵に破壊することを予想していたのでが、そんなことはなく、破壊前で試験を終わりにします。

Photo_12
コンクリート圧縮強度試験機です。結構原理は簡単なものです。

 検査士の人が親切にもクラックがどのように入るのか見せてくれました。破壊限界の強度でしばらく圧力を維持しておくと、写真では良くわかりませんが、表面が白い筋が出来てきます。これが微細なクラックなのだそうです。これが発達して表面から中心へと一気に破壊が起こるとのことででした。そのほかにも、コンクリートの添加剤、骨材の種類、早強セメントのことなど色々教えていただきました。コンクリートは奥が深いことを思い知らされました!

Photo_13
試験官の方が、破壊の瞬間までを見せてくれるということで見せてもらいました。圧縮試験で破壊ぎりぎりの圧力のところで、しばらく放置した状態です。写真では見づらいですが、白い細い線がコンクリート表面に多数入ります。これが微細なクラックだそうです。圧縮してクラックが出来るときに熱が発生、そのために水分が蒸発して白くなるのだそうです。この状態をもうしばらく放置すると表面から中へ完全に破壊が起きるそうです。今回はそこまでは見せてもらえませんでした。破壊させるとその後の掃除や機器に破片が入ると精密に測定できなくなるからだそうです。本当に色々勉強になります!

2010年2月 4日 (木)

上棟式

 ブログはまだ基礎工事ですが、現場はどんどん木工事が進んでいます。本当は棟木(屋根の一番高いところに取りつける横木)が上がったときに上棟なのですが、建て方を十分に見学したいがために、上棟は2月4日まで待ってもらいました。ですので、工事はかなり進み屋根はルーフィングまで、筋交や金物の取り付けもほとんど終わった時点での上棟となりました。

 今日は平日だったため子供の下校を待って上棟を行いました。母の家の時には「もちまき」をしましたが、今回の上棟は簡易に式だけを執り行ないました。松本棟梁の取り仕切りで、棟木に幣束(へいぐし)を立て、続いて塩、酒、米で四方を清め、工事の無事完了を祈りました。

Photo

 上棟式で施主が準備したものですが、四方にまいて清め上棟の儀を行うときに使う塩、米、酒、神饌物として水、塩、米、お酒、鮮魚2尾(お頭付き)、海の幸、山の幸、果物を用意しました。その他にお赤飯と2合酒を持ち帰りように用意しました。

Photo_2

 子供たちは式が終わった後も1.5寸勾配(この勾配ですとまったく屋根の上でも怖くありません。)の屋根がとても気に入って、私たちが隣人に挨拶に行く間30分以上も屋根の上で遊んでいました。屋根からは周りの山が見え、本当に気持ちよい場所となりました。こんなことでしたら屋根に物見台を設ければ良かったと、「星見邸」をうらやましく思いました。(梯子でもつけて昇れるようにしようかな!)

 もうひとつ嬉しいことに、建具関係を請け負ってくれました鍋谷さんからお酒の差し入れがありました。それも、なんと矢の刺さった赤城山です。どうやってつくったのか・・・・?後で教えてもらいます。こんなことも分離発注ならではのことですね!鍋谷さん有難うございました。

Photo_3

 今後ですが松本棟梁が新婚旅行+他の仕事の追い込みということで3月まで大工工事はお休みです。Hファミリーの「ゆっくりの家づくり」の始まったばかりですが、上棟式でなにか一段楽したような安堵感に包まれました。しかし、休んでいる暇はなく今週末はもやや柱などの外部塗装も始まります。

上棟式の豆知識:(http://jyoutousiki.mayuha.com/jyunbi-14参照)

その1「昆布とするめ」
 神饌物で用意するものの中に「昆布とするめ」がありますが、これって意味があるんです。昆布はコンブにかけて…「悦ぶ(よろこぶ)」だそうです。スルメは、…噛めば噛むほど味が出ることから、「幾久しくご縁が続きますように」という意味でお供え物として使われています。

その2「撒きもの」
 上棟式では、天と地の神様に捧げるという名目で、見物人に様々なものが投げられます。たとえば、餅や銭、こんぶ、するめ、大根などが撒かれます。大根は消化がよく「胸が焼けない」ことから「棟が焼けない」と火伏せにつながるからだそうです。(地域による)

 上棟式で銭や餅を撒くことは各地で行われていますが、この時に撒かれた餅を焼いて食べる事は火事につながるといわれ、決して焼いて食べてはいけません。また、上棟式で投げられた銭(現在は5円玉が多い)は、火棚の上に上げられ火除けのまじないとされたそうです。火棚とは囲炉裏の上につけられた平台。角材や丸太を格子状に組んだもので、濡れた衣服を乾かしたり、食物を置いたりする目的に用いられています。

基礎工事(16)

 冬場の基礎工事は凍結という問題があるので大変心配しましたが、コンクリートを打つ前の週に寒波が通り過ぎたため、非常に暖かな状況で基礎打設工事および養生ができました。非常にラッキーです。前にも書きましたが、コンクリートは凍結しなければ冬の方がゆっくりですが最終強度が出るそうです。(夏は水の乾燥が速いために最終強度が出ないことがあるらしく、夏場では田村さんのブログの「さくらの家」のように、水を基礎に撒く事もあるようです。)

 それでも、季節は真冬ということで、中野建業さんには保温マット(筵(むしろ)?)を用意してもらいました。(いつもわがままを言って申し訳ありませんm(__)m。)
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用意してもらいました保温マットです。

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この保温マットをブルーシート下に敷き込みます。

ブルーシートだけでも良いのですが用心は用心です。養生は保温マットを基礎全面にかけ、その上からブルーシートを敷きました。これで万全な養生が出来ます。

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養生完了です!

 これで年明けまで放置です。1月6日に型枠解体なので、2週間近く養生することになります。まったくもって十分過ぎるほどの養生期間です。強度が出ないうちに型枠を外すと、乾燥も早くなりますし、強度もないため大変危険です。出来れば1週間程度は養生したいものです。(寒中には良く早強セメントというものを使う業者もありますが、価格も高くなるためあまりお勧めできません。それよりも十分養生期間を取りましょう!)

2010年2月 3日 (水)

基礎工事(15)

 コンクリートの打設はクリスマスイブの日になりました。生コンクリートは生コン工場から出荷された後、90分以内に打設する必要があり、あまり遠方からは望ましくありません。Hファミリーの家では車で10分程度で、まったく問題がありません。合計で5台のミキサー車が交代しながら打設したようです。

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ポンプ車です。

 一体打ちはポンプ車で耐圧盤と立上りを一回で打ちこみます。コンクリートの打設は、まず外周部立ち上がり部分から流し込み、内パネルの下部より少し上がったところまで打設します。内部間仕切も同様に回し打ちし、ひと回りしてから立ち上がり天端まで打設します。むやみに打つとコンクリートが吹き出してしまうので、鳶の頭の熟練が要求される作業です。その後に土間の部分を打ち均しを行ないます。

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コンクリート打設開始です。まずは、立ち上がりから

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打設途中です。ポンプ車を使うとかなり遠くまで一気に打てます。

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土間部を打設しています。

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コンクリート打設完了!きれいに打たれています。

 土間部が終わると、基礎立上りの天端(てんばと読む。上端を意味します)を水平に仕上げるために基礎レベラーというものは流し込みます。いくら水平になるからといって、ただ流しこめば良いわけではありません。材料に粘性があるため水面と同じところまでは至りません。型枠の奥側に40~50cm間隔で釘が打ってあり、天端釘と言います。この頭までレベラーを流し込み水平を確保します。目標は2mmだそうです。建物の水平はこの作業で決まってしまいますがら、大変重要な作業です。

 当日は仕事で現場は朝と昼に少ししか見れませんでしたが、本当に生コンと格闘しているかのような仕事ぶりでした!朝8時から夕方暗くなるまで本当にご苦労様でした。私たちにとって何よりものクリスマスイブのプレゼントですが、作業した方は疲労困ぱい、よきクリスマスイブになったのでしょうか?m(__)m!!

2010年2月 2日 (火)

基礎工事(14)

 「レディースミクストコンクリート配合計画書」にはより細かい情報が記載されています。骨材(砕砂)については、みどり市大間々産のものと佐野市仙波町の採石場のものを使用しています。砕砂は丸みを帯びた川砂が良いようですが今は手に入れることが難しいようです。

 私の子供の頃は川に鉄骨製のコンベアが入って、玉砂利を掘っていたのを覚えています。それがいつの間にか、採石場からの砂利をコンクリートに使うようになり、更にこれに海砂を混ぜるようになったようです。海砂を混ぜると当然塩分が含まれていますので、その塩分が鉄筋にサビを生じさせる原因になります。使用する場合はよく水洗いする必要がありますが、当然経費がかかりますし・・・・。ましてや工期が限られている場合にはその時間さえも縮小しようと考えてもおかしくありません。

 1975年前後は建築ラッシュで、建設現場では川砂が足りず、コンクリートの材料として海砂が多用されていたようです。そのため耐震に問題があり現在大きな問題となっています。 Hファミリーの家の基礎の骨材(砕砂)は国内の近場のものなのでとても安心しています。

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コンクリートの強度試験のときに使われた砕砂などを見てきました。

2010年2月 1日 (月)

基礎工事(13)

 配筋と型枠、アンカーボルトの取り付けが終わると、ようやくコンクリートの打設となります。コンクリートは生コン(正式:レディーミックスコンクリート)と呼ばれるように本当に生き物のように、その扱いで良し悪しが左右されます。コンクリートとは、砂・砂利・水・セメントなどを固まらせた人工的な石の事を指します。したがって、その分量や素材により品質が大きく影響を受けます。

 Hファミリーでは事前に「レディースミクストコンクリート配合計画書」を北関東秩父コンクリート会社から提出していただきました。基礎の設計条件ですが、

・ 強度:設計高度は24N/mm2ですが、寒中なので28日強度が出るまでに時間がかかるので温度補正をして30N/mm2としました。(この補正は場所と期日によって決められています。コンクリートはゆっくり固まった方が強度が出ますので、凍結さえしなければ冬場の方が良いとされています。)

・ スランプ:15cm以下としました。これはベタ基礎一体打ちのため18cmでは緩くて、立ち上がりをうまく打設することができないためです。また、18cmより15cmのほうが水が少ないため強度も出るそうです。公共の大きな施設などではスランプ12cm以下で打つようですが、それだと流動性が無いため住宅みたいな小さな基礎には適していません。

・ 水セメント比: 58%以下 これも少なければ強度が出ますが、少なすぎると流動性がなくなります。(単位水量: 178kg/m3程度)

です。ここら辺は田村さんの設計図書に詳細に記載してあります。

参考: スランプとは、コンクリートの軟度を表す数値です。数値が大きい程軟らかく施工性が良くなりますがコンクリート強度の低下を招く恐れがあります。住宅の基礎は立ち上がりの幅が狭く配筋も密なことから、硬いコンクリートを流すとジャンカが発生する危険があります。そのバランスがとても難しく、基礎工事業者の打設の技量が問われることとなります。

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