上棟式
ブログはまだ基礎工事ですが、現場はどんどん木工事が進んでいます。本当は棟木(屋根の一番高いところに取りつける横木)が上がったときに上棟なのですが、建て方を十分に見学したいがために、上棟は2月4日まで待ってもらいました。ですので、工事はかなり進み屋根はルーフィングまで、筋交や金物の取り付けもほとんど終わった時点での上棟となりました。
今日は平日だったため子供の下校を待って上棟を行いました。母の家の時には「もちまき」をしましたが、今回の上棟は簡易に式だけを執り行ないました。松本棟梁の取り仕切りで、棟木に幣束(へいぐし)を立て、続いて塩、酒、米で四方を清め、工事の無事完了を祈りました。
上棟式で施主が準備したものですが、四方にまいて清め上棟の儀を行うときに使う塩、米、酒、神饌物として水、塩、米、お酒、鮮魚2尾(お頭付き)、海の幸、山の幸、果物を用意しました。その他にお赤飯と2合酒を持ち帰りように用意しました。
子供たちは式が終わった後も1.5寸勾配(この勾配ですとまったく屋根の上でも怖くありません。)の屋根がとても気に入って、私たちが隣人に挨拶に行く間30分以上も屋根の上で遊んでいました。屋根からは周りの山が見え、本当に気持ちよい場所となりました。こんなことでしたら屋根に物見台を設ければ良かったと、「星見邸」をうらやましく思いました。(梯子でもつけて昇れるようにしようかな!)
もうひとつ嬉しいことに、建具関係を請け負ってくれました鍋谷さんからお酒の差し入れがありました。それも、なんと矢の刺さった赤城山です。どうやってつくったのか・・・・?後で教えてもらいます。こんなことも分離発注ならではのことですね!鍋谷さん有難うございました。
今後ですが松本棟梁が新婚旅行+他の仕事の追い込みということで3月まで大工工事はお休みです。Hファミリーの「ゆっくりの家づくり」の始まったばかりですが、上棟式でなにか一段楽したような安堵感に包まれました。しかし、休んでいる暇はなく今週末はもやや柱などの外部塗装も始まります。
上棟式の豆知識:(http://jyoutousiki.mayuha.com/jyunbi-14参照)
その1「昆布とするめ」
神饌物で用意するものの中に「昆布とするめ」がありますが、これって意味があるんです。昆布はコンブにかけて…「悦ぶ(よろこぶ)」だそうです。スルメは、…噛めば噛むほど味が出ることから、「幾久しくご縁が続きますように」という意味でお供え物として使われています。
その2「撒きもの」
上棟式では、天と地の神様に捧げるという名目で、見物人に様々なものが投げられます。たとえば、餅や銭、こんぶ、するめ、大根などが撒かれます。大根は消化がよく「胸が焼けない」ことから「棟が焼けない」と火伏せにつながるからだそうです。(地域による)
上棟式で銭や餅を撒くことは各地で行われていますが、この時に撒かれた餅を焼いて食べる事は火事につながるといわれ、決して焼いて食べてはいけません。また、上棟式で投げられた銭(現在は5円玉が多い)は、火棚の上に上げられ火除けのまじないとされたそうです。火棚とは囲炉裏の上につけられた平台。角材や丸太を格子状に組んだもので、濡れた衣服を乾かしたり、食物を置いたりする目的に用いられています。
« 基礎工事(16) | トップページ | 基礎工事(17) »
「木工事」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント