分離発注で家を建てるということ(4)
それでは、オープンシステムの分離発注とはどうゆうものなのでしょうか?オープンシステムの建築家さんが行っている「すまいる講座」(県庁で年数回行なわれています!興味ある方は参加してみては如何でしょうか?非常にアットホームな講座です。)に出席したときに言われたのですが、「工務店の社長さんになるようなもの」という表現が一番適切なような気がします。すなわち、建て主が建築の専門家の助けを借りて分離発注する方式、すなわち昔の日本の直営工事というよりも、アメリカのCM(コンストラクション・マネジメント)方式と考えた方が良いようです。すなわち、欧米の合理的な思想に基づいた家づくりを日本に持ち込んだわけです。
しかし、欧米社会の考え方は日本には到底馴染みません。自己責任を小さい頃から叩き込まれている欧米人と異なり、日本人は責任の所在を非常に曖昧にする性質があります。「工務店の社長さんになる。」とは、欧米的には「責任は建て主が全て負う」という意味であり、日本的には「社長は偉いので自由に振舞える」という意味になるのです。ですから欧米から入ってきたシステムであるオープンシステムで社長さんになると言うことは非常に重い言葉なのです。
« 分離発注で家を建てるということ(3) | トップページ | 分離発注で家を建てるということ(5) »
「建築家さん探し」カテゴリの記事
- 建築家さんを探して三千里(8)(2010.06.04)
- 建築家さんを探して三千里(7)(2010.06.03)
- 建築家さんを探して三千里(6)(2010.06.02)
- 建築家さんを探して三千里(5)(2010.06.01)
- 建築家さんを探して三千里(4)(2010.05.31)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント