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Hファミリーの家づくりサポーター

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2010年6月

2010年6月30日 (水)

木工事は外から内へ!(大引工事)

 透湿防水シートが張られると雨に対してはかなり安心になります。サッシが取り付けばほぼ完璧に安心なのですが、内部の木工事がもう少し進まないと掃き出し窓などが取り付けられません。そこで、工事は外から内へと移りました。

 まずは大引です。大引とは土台と土台の間に水平にわたされる部材のことです。土台が柱をささえる部分なら、大引は床をささえる部分です。ですから大引は水平にしておく必要があり、そのため鋼製束を使い微調整をおこないながら大引を水平にして施工しいきます。床束ですが、設置間隔は一般的に900mmピッチです。これより間隔が開くと床鳴りや床のたわみの原因になります。

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 床束ですが、昔は束石に木材の短い垂直の部材を置いて大引きを支える柱として用いられてきました。現在は腐食しないプラスチックや金属製のものがメインとなっています。また、微調整機構も付いていることから非常に便利に使えます。鋼製束を大引に釘で固定し、コンクリート基礎(束石)に釘打ちし接着剤で固定して施工完了です。また、写真でわかるように細かいことですが大引受のL型が千鳥(交互)になるように取り付けています。これも細かな配慮ですが大切です。

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 また、大引は90×90mmの太さで、桧を用いています。やはり床下は湿気がこもるので腐食性の優れた木材を田村さんは使用しています。

2010年6月29日 (火)

破風の塗装 胴縁まで(そこまでやるか?)

 破風や鼻隠しが木であらわしのている家は、たいへんすてきですが、施工後、年月の経過とともに破風板がたいへんよごれていたり、腐食していたりする場合が多く見受けられます。破風板は雨吹き込みや雨樋からの雨の跳ね返りを防ぐなど、使われる木部の中でもかなり過酷な環境下にあります。塗装で保護することも可能ですが、年月が経過すると再塗装の必要があり、破風や鼻隠しは高い位置にあるので足場が必要になり、かなりコストが掛かります。やはり安全とメインテナンスフリーのため、Hファミリーでは破風や鼻隠しはガルバニウム板金で巻くのことにしました。色は屋根となるべく同色のものを選びました。

 この板金巻きですが、以前チルチン人で有名な工務店さんに色々話を伺ったときのことが少し心配でした。それは板金を巻いてしまうと蒸れて木部が腐ってしまうことがあるということです。しかし、やはり木部をあらわす事にはかなり抵抗があり、やはりガルバリウムの破風巻きとしました。若干心配なので破風および鼻隠しの部分は面倒ですが、シッケンズの塗装を一回塗りしました。これも田村さんから言えば「やらないよりやった方が良いかもしれない」というレベルの話です。

 さらに施主工事で時間があったので、基礎外周の湿気が気になったので、胴縁も基礎から1m程度までシッケンズを塗装しました。そこまでやるか?という感じですが、家に良いことは自主的にやるということで自己満足しています!

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 でも家の工事は面積が広いので本当に単純なことも1日作業です。やるといってしまった手前やりましたがやはり筋肉痛が・・・・・!!!(~o~)

2010年6月28日 (月)

外断熱用のビス

 かつて外断熱工法は「外壁がずれ落ちる」欠点があると言われていました。それは外断熱工法が発泡系の断熱材を挟んで外壁をビスで止めつけなければならないためです。そのため、窯業系などの重い外壁だとビスに負荷が掛かり、ビスが曲がったり最悪なケースでは折れてしまったりということがあったようです。
 しかし、現在では外断熱工法では胴縁を径の太いせん断に強い外断熱用の専用ビス(パネリードビス )で止めつけます。このビスは太さは6㎜あり、長さが120㎜もあります。さらに、ビス1本にかかる重量を計算してビスを留める間隔などを算出して施工するので、問題はまったくないと思います。

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 ビスの室内側の端部は木材(柱や間柱)に入っている状態です。室内側に直接露出しませんので結露などの原因にはなりません。またビスの打ち損じは抜いてもらい、もう一度打ち直すように田村さんから指示されています。Hファミリーの家でも1、2箇所ありましたが、松本さんに打ち直してもらいました。また、抜いた穴から外気が入らないように丁寧に気密テープで補修してもらいました。先にも書きましたように通常の間柱材は幅30mm程度のものが使われていますが、田村さん仕様では幅45mmを使用してビスの打ち損じを防いでいます。

2010年6月25日 (金)

胴縁と通気層

胴縁と通気層

 タイベックシルバーが気密テープにより取り付くと、次は胴縁となります。Hファミリーの外壁は、ガルバニウムの金属サイディング(ガルスパン)、ジョリパットの塗り、そして杉板張りと3種類の外壁となります。そのため、胴縁もその外壁の種類により取り付け方が異なります。面倒な作業ですが、さすが松本さんです。難なく取り付けています。

 杉板およびガルスパンは縦に貼るので、胴縁は横胴縁になります。そうしないと外壁を胴縁に留めることができなくなってしまいます。しかし、外壁は通気工法(胴縁部分に空気が流れるよう施工し、熱の遮断および室内からの湿気を排出させます。)ですので、横胴縁にすると上への空気の流れを邪魔してしまいます。本当は通気に関して言えば縦胴縁が良いのですが、これだけは縦に外壁を張る場合はどうしようもありません。そこで通気が悪くならないように、胴縁 180cm間隔に3cmを開けなければいけないと決められています。さらに、Hファミリーでは写真でもわかるように、胴縁には空気が通るようにシャクリ加工(切り込み)がしてあり、上に空気が流れるように十分配慮してもらっています。こうゆう部分はとても大切な部分ですのできちんと理解する必要があります。

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 もうひとつ重要なのは胴縁をビスで留めるときに、間柱にきちんとビスが当たることです。タイベックシルバーがあるので室内の間柱はまったく釘を打つ方向からは見えません。しかし、そこは松本大工、一本も釘を外さず間柱にきちんと打ちつけていました。さすがです。45mmあるとはいえ、見えないところの釘打ちはかなり大変だと想像できます。

2010年6月24日 (木)

タイベックシルバー

 ネオマフォームの断熱材が取り付くと次は透湿防水シートをその上からかぶせます。これは、言葉通り水は通さないけれども、湿気は通す素材です。これは構造材の蒸れを外部に排出するけれども、雨は内部に入れないという優れもので、このシートの発明により、木造住宅は水分によるダメージがかなり軽減されたと言って過言ではないと思います。

 この素材ですが基本的にはゴアテックスという素材と似ています。ゴアテックスは雨カッパなどの高級素材として用いられています。ゴアテックスは、ポリテトラフルオロエチレンを延伸加工したフィルムとポリウレタンポリマーを複合化して作ったもので、1平方センチメートルに14億個の微細な孔を含みます。その最大の特徴は、防水性と透湿性を両立させていることで、すなわち、水蒸気は通すが雨は通さない素材なのです。

 Hファミリーでは化学会社では最も名なデュポン社のものを使用しています。名前はタイベック!!タイベックはゴアテックスの建築版のような製品と考えて良いように思います。そのタイベックですが、外壁も屋根と同じタイベックシルバーを使っています。タイベックシルバーとはタイベックにアルミの粉を付着させたもので遮熱効果があるという事で話題になっています。田村さんに本当に効果があるのかと聞いてみたところ、かなり効果があるようです。電気工事の田島さんも同じことを言っていましたので、かなり信頼できる素材だと思います。さらに田村さんに、他社にも同じ製品があり、かなり安価に手が入るのになぜデュポン社のものを使うか?と質問をしたところ、他の製品だと劣化してくると表面のアルミがパラパラと剥がれてくるそうで、やはり、天下のデュポンの製品は一味違うようです。

 こうゆう最終的には見えなくなる部分にも、大変気を使って素材を選定していることに本当に感謝しています。(でも、タイベックシルバーもネオマフォームと同じよう結構高価です!)

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2010年6月23日 (水)

外壁断熱材の取り付け(6)

 断熱材の取付はボード状なので、柱の外側にぺたぺたと貼り付けていけば比較的簡単に行なうことができるように思いますが、そんなに簡単ではありません。なぜなら、壁には色々なもの、すなわち窓、垂木、桁・・・などなど色々なものが外に出てきます。そのために、それを正確にボードを切り抜いて施工しなければいけません。切抜きを適当に行なうとそこから外気が入り込む可能性があり、高気密住宅では施工精度は非常に重要です。そうゆう部分を大工さんは丁寧に仕事をする必要があり、これが内断熱よりかなり面倒な作業になっています。

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 こんな面倒な作業ですが、松本大工さんは非常に丁寧に断熱材を施工してくれました。また、外断熱のボードのジョイントや、サッシ廻り、換気のパイプ廻りなどの外断熱の貫通箇所が、気密テープ処理を十分にする必要があります。Hファミリーでも断熱材を貫通する桁や垂木などの部分には念入りに気密テープが張られ、これでもかと言うくらい気密には気を使ってもらいました。私自身も少しですが気密テープ張りを手伝わせてもらったのですが、これはかなりの労力で、松本さんには仕事とはいえいつも頭の下がる思いです。

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 気密テープですが、これはガムテープに似ていますが、かなりの粘着力があり気密、防水性に優れています。手で簡単に切れ、手をほとんど汚しません。片面と両面があり、適宜使い分けます。ガムテープより厚みが薄いので、段差が発生しにくくなっています。

2010年6月22日 (火)

外壁断熱材の取り付け(5)

 それではなぜ基礎断熱にはスチレンフォームを用いているかというと、それは吸水性と強度にあります。フェノールフォームは吸水性が高く、水に比較的弱く、素材自体が酸性であるなどの問題があります。それと、ネオマフォームをいじっているとわかるのですが、かなり脆い感じがします。無理に力を加えるとパキパキ割れてしまいます。そのため、表面に布のようなものが張ってあり、強度を稼いでいるようです。そのため、やはり基礎に埋め込む場合に強度は必要でありその点でもスチレンフォームの方が有利だと思います。やはり材料は石油製品においても適材適所ということになります。

 それと、ネオマフォームの欠点としては、 他の断熱材よりも価格がかなり高いことです。そのため、Hファミリーでは余ったネオマフォームは、全て北側の部屋の壁に貼り付けて二重の断熱としました。もちろんこれは施主工事です。

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2010年6月21日 (月)

外壁断熱材の取り付け(4)

 断熱材料の細かな説明は色々なところに書かれているので、そちらに譲るとして、Hファミリー家で使われている断熱材で基礎に使われている断熱材のスタイロフォーム、すなわちスチレンフォームとの違いについてだけ触れておきます。。

 フェノールフォームとスチレンフォームの一番の違いは断熱性能でフェノールフォームで50mmの厚さはポリスチレン(3種)70mmに相当します。同じ性能を得る場合ネオマフォームのほうが薄くても済むことになります。外断熱の場合はこれは非常にメリットになります。外断熱は躯体と外壁の間に断熱材が挟まるため、外壁の固定が不十分になりがちです。断熱材は薄ければ薄いほど外壁はしっかり柱等に取り付くことになりますので、断熱性能は非常に重要となります。もう1点優れている点として耐火性能があります。ポリスチレン系と比べて耐火性能が良いため火災などの時には有利になります。実際に燃やしてみましたが、確かに表面の布みたいなものは燃えましたが、内部は黒くなるだけで燃えませんでした。また、発泡ウレタンと違い、窒素などを含まないため燃えた時に一酸化炭素以外の有毒ガスはあまり発生しないと思います。(ですが不完全燃焼で燃えればかなり危険ですが・・・!)

2010年6月18日 (金)

外壁断熱材の取り付け(3)

 断熱材の種類ですが、田村さんに外断熱を頼むとネオマフォームというピンク色の断熱材が選択されます。この断熱材は旭化成が開発したもので、フェノールフォームという材料です。フェノールフォームはフェノール樹脂(フェノールとホルムアルデヒド (HCHO) を原料として合成)種々の変性を行い、発泡硬化させて得られた製品です。非常に断熱性が高く、難燃性を示すため火災などのときに安心だと言われています。

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 断熱材は大きく分けて無機繊維系、発泡プラスチック系、天然素材系の3つに分けられます。断熱材はその材質が問題ではなく、細かな気泡(空気)をどれだけ多く断熱材の中に閉じ込められるかで断熱性能(熱伝導率)が決まります。ある意味では空気を十分に含めれば材質は何でも良いことになります。そのため色々な材料が使われるわけです。

 現在はさらに空気ではなく熱を伝えないように真空にしてしまう断熱材も出てきました。今はまだ普及していませんが、冷蔵庫などではかなり使われているようです。住宅では断熱材を切ったりするので、間違ってのこぎりで真空を破ってしまう可能性がありその点が今後の大きな課題のようです。

2010年6月17日 (木)

外壁断熱材の取り付け(2)

 Hファミリーの家は外断熱ですので、家の躯体の外側を隙間なく断熱材で包む必要があり、その作業は大工さんがやります。この作業は単純ではありますがかなり面倒な作業になります。壁の外には、窓、桁、配管などなど色々なものがありますので、その部分も丁寧に断熱材を切り取りながら貼り付けていくことになります。それもぴったりくっつける様にです。この作業は大工さんの仕事というよりも、ボード張屋さんという業種があるのであれば、それだけ分離しても良いほど専門性と熟練を要する仕事のように思います

 母の家のときは断熱専門業者にセルロースファイバーを吹き込んでいただきました。そのため大工さんの作業は木工事が中心となりました。断熱専門だとかなりやはりプロだなと思える作業内容で、安心して断熱工事を行なうことができました。

 コーキング工事に専門家がいるように、これからは断熱工事も専門業者により断熱材を施工するほうが良いような気がしました。そして大工さんにはより木工事を集中して行なってもらうのが好ましいようにも思いました。ただ、断熱の場合木工事との細かな絡みがあるのでその点が一番問題になってくるのかもしれません。内断熱で比較的施工が容易なセルロースファイバーの場合でもかなり細かい打合せを行なっていましたので、外断熱の場合はもっとシビアで、その点が問題かもしれません。

2010年6月16日 (水)

外壁断熱材の取り付け(1)

 断熱に関しては色々な情報が飛び交うために、施主としてはどうしたら良いのか非常に困惑ししてしまいます。最初の頃は本を読み断熱に関して色々知識を付けましたが、今になるとどの方法が一番なのかは本当にわからないというのが実感です。たぶん、家の構造、間取り、予算、立地条件などなどにより、最適な解があり、それは素人にはまったく判断できない領域にあります。専門家でさえもたぶん答えは出せないでしょう。

 しかし、色々なことを調べる中で一番大切なことは、実は設計士と大工さんがどの断熱方法に一番慣れているかということかもしれません。やはりどんな優れた断熱方法でも設計や施工が間違えば元も子もありません。一部でも熱架橋(家の外部の冷えが家の内部が入り込む場所)があれば、そこから結露が始まり、湿度は周りから常に熱架橋部に供給されることから、熱架橋近傍がベチョベチョになってしまいます。従って断熱材を隙間なくきちんと施工することが最も大切になります。また内断熱では熱架橋を完全に無くすことができないので、湿度が熱架橋の部分に来ないように気密シートをきちんと隙間なく張ることが一番大切になります。

2010年6月15日 (火)

松本棟梁 再度登場

 ようやく他の現場が終わった松本さんが3月下旬よりHファミリーの家に戻ってきました。これから家づくりも本番となります。まずは間柱入れから工事は再開しました。

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 間柱とは、通し柱などの柱と柱の間にある小さな柱のことで、、下地をつくるための構造材です。間柱はプラスターボードなど下地材を取り付けて内装を仕上げるためなので、通し柱や管柱のように構造を支えるものではありません。そのため、一般的には30mm程度の厚さですが、田村さんの仕様では45mmとかなり太くなります。田村さんの家づくりは構造を面材で固めないので、やはり太い方が安心です。また、断熱材を胴縁で固定する際に、ビス打ちをするのですが、外側から間柱が見えない位置からビスを打つため、細いと間柱ですと、的を外して打ってしまいます。ハウスメーカーのようにビスの打つ位置までボードに記入されていればいいのですが、一般の工務店などではそのようになっていないため、かなりのビスが間柱からはずれて打たれている現場がかなり多くありました。外断熱でビスがはずれると、外から冷やされたビスが部屋の内部に露出しているため、熱架橋となり、ビスの外した部分に結露が発生してしまいます。ですので、きちんと間柱に打ってもらわないと困ることとなります。間柱45mmあればかなり安心して大工さんも作業が出来ます。

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2010年6月14日 (月)

柿渋塗り(4)

 タンニンは鉄と反応するとタンニン鉄となり、水に溶けにくくなり黒く析出します。錆びるわけではないですが見た目が悪いので、金物を全て養生テープでマスクしました。全て次女ががんばってやってくれました!(感謝m(__)m)
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 購入した柿渋はまったく臭いはありませんでした。その原液を2倍に水で希釈し、早速土台と土台から柱1m上までを塗りました。柿渋は外壁に使った塗料と違って、塗っても最初はまったく色が変りません。なんとなく塗った手応えがなく不安になりましたが、塗った後、日に日に茶色に変化し、なんとなく効果がありそうな手応えを感じました。大工さんが現場にいないので、2回塗りまですることができました。その後、大工さんが入った後も大引、根太まで塗装を行ないました。根太まで塗ってしまったので、木工用ボンドの付きが悪くなり大工さんには面倒をお掛けしてしまいましたが、なんとなく効果が期待できるのではないかと、自己満足に浸りました。
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 家の基礎から土台さらに柱と躯体は家の耐久性で一番大事な所です。大工さんが留守の内にじっくりの時間をかけられたことは本当に良かったと思っています。

2010年6月11日 (金)

柿渋塗り(3)

 しかし、この柿渋ですが何と言っても問題は、その臭いです。これは銀杏に臭いと言えば良くわかると思います。この臭いはやはり現在人には厳しいものがあります。しかし、最近では臭わない柿渋が販売されています。柿渋の臭いはタンニンが原因ではなく、それよりも分子量の小さい揮発性ものが原因です。そこで、分子量の大きいタンニンはそのまま残し、分子量が小さく臭いの元となるタンニン以外の成分を分離して取り除き、柿渋の効果はそのままに、全く臭わない「無臭柿渋」が開発されました。
 Hファミリーではこの「無臭柿渋」を使用しました。色々な会社から柿渋は発売されていますが、(株)トミヤマ(京都)という会社から取り寄せました。選択の理由は容器が昔の醤油瓶のようで懐かしかったからです。

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 柿渋は値段は非常に安いので2本購入し、早速田村さん「柿渋を塗りたいと」メールしました。田村さんからは、

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柿渋で多少なり効果があるかもしれません。酸性だと思いますので、金物(メッキしてあり大丈夫と思いますが)にあまりかからないように塗ってください。

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と、なんとも素っ気ない返答でしたが、家に良いと思うことは実行あるのみ早速塗装を開始しました。

2010年6月10日 (木)

柿渋塗り(2)

 話は脱線しますが、柿は果実の中でもかなり特殊な食べ物です。通常の果物は、果実の成長と共に酸を蓄積することで、種ができるまでの間、動物に実を食べられないようにしています。しかし、柿はご存知の通り酸味がありません。カキの場合ほとんど酸は蓄積されないので、渋味成分のタンニンが、酸の代わりをして動物から種を守っているのです。カキのタンニンは水溶性なので、口の中に入れると、唾液などで溶け出し強烈な渋みとなって味覚を襲うのです。柿が他の果実と違って渋いのは理由があったのです。従って、このタンニンを抽出して、塗料として用いると防虫剤や防腐剤としての作用が期待されます。

 それではなぜ柿が甘くなるのかですが、カキから抽出した液状のタンニンに、アセトアルデヒドを加えると、タンニンが黒く固まります。そうなるとこの固まったタンニンは水に溶けなくなります。そのため、口に入れてもタンニンが唾液に溶け出すことがなくなり、カキの甘さだけ味わうことができるようになるのです。農家では、樹上脱渋といって、木になっている状態のカキを、固形アルコールを入れた袋で覆い、酸素不足状態にしてストレスを与え、アセトアルデヒドを生成させたり、その他、人工的に渋みを抜くために、収穫後のカキにシートをかぶせ、二酸化炭素を注入して酸欠状態にする方法もとられています。
 この作用から現在柿渋にはホルムアルデヒド等の化学物質を吸着する働きや抗菌作用が期待されています。シックハウスの原因物質の一つであるホルムアルデヒドを除去することができれば、防腐と合せて一石二鳥ということになります。

2010年6月 9日 (水)

柿渋塗り(1)

 カビは駆逐しましたが、今後暖かくなり、また、梅雨の時期など向かえるとなんとなくカビの再発の心配になってきました。以前工務店さんを見学したときに、いくつかの工務店では土台と柱(地上から1m程度まで)にシロアリ対策としてヒノキチオール(桧の脂分を抽出したもの)や墨塗料などを塗っていたことを思い出しました。

 そこで、大工さんもまだ現場に入らないので、私たちも土台や柱に何か防腐剤的なものを塗布しようと考えました。Hファミリーの家は完全な外断熱なので床下は室内になります。そのため、変な薬剤を使うとシックハウスの心配があるため極力注意しなければなりません。そこで、Hファミリーは「なっちゃんの家」で使われた塗料である柿渋に注目しました。柿渋は、渋柿の未熟な果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵・熟成させて得られる、赤褐色で半透明の液体です。柿タンニンを多量に含み、平安時代より用いられて来た日本固有の材料です。柿渋は昔から木・布・紙等の染料や補強剤・防腐剤・防水剤として利用されてきました。特に有名なのが和傘で、「柿渋」を使って防水をしているそうです。

 シロアリに対する防御は前にも話しましたように田村さん仕様ではかなり強固なので、土台の防腐対策として柿渋を塗ることでカビを防止できないかと考えました。

2010年6月 8日 (火)

サンダー

 カビの除去にサンダーを使いましたが、素人のDIYで使うサンダーは大きく分けて、ランダムサンダーとオービタルサンダーがあります。ランダムアクションサンダーとかランダムオービットサンダーとも言います。

 ランダムサンダーは丸いプレートにサンドペーパーを貼り付け、円運動に偏心を組み合わせた複雑な振動で表面を削っていきます。オービタルサンダーよりも偏芯運動するので磨き跡が目立たないといわれています。バフも取り付けられるのでワックスがけも出来ます。ただし平面での作業性はオービタルサンダーに譲ります。木工だけでなく金属の磨きや塗装を剥がしたりにも使われるので、一つ用意しておくと良いと言われています。一方、ランダムサンダは研削力が大きいため、かけすぎると面がだれてしまいますので、慎重にすばやく仕上げる必要があるようです。

 オービタルサンダーは四角い(または三角の)プレートにサンドペーパーを貼り付けて使用します。仕上げサンダーもこの一種です。オービタルとは偏芯運動のことで、スイッチを入れるとぶるぶると震えだします。使い方は難しくありません。スイッチを入れ、両手でハンドルを持って押さえ、動かすだけです。表面を綺麗にするにはオービタルサンダーが適しているように思います。

 今回は急にカビの除去ということであまりわからずにサンダーを買いにジョイフル本田に向かいました。田村さんからは充電式のものが良いといわれましたが、在庫が無かったのでコード式のものを買いました。今回購入したのはBOSCH 吸じんマルチサンダーPSM80Aというものです。

【送料無料】ポイント%OFFセールBOSCH(ボッシュ) [PSM80A]吸じんマルチサンダー

研磨面が三角形なので、先端が小さいので狭い場所も研磨することができます。サンドペーパーは専用なものでマジックテープで貼り付けることが出来るために非常に便利です。しかし、サンドペーパーが非常に高価なことが問題かもしれません。

 この可愛いサンダーで土台を一通り削り、再度アルコールをスプレーしてカビを駆逐しました!そのご養生のために紙シートをかぶせて雨がかからないようにしました。

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2010年6月 7日 (月)

土台にカビ発生

 工事がかなり進んできましたので、再び現場からのブログに戻ります。

 建て方と屋根の板金が終了(2月中旬)後、しばらく大工さんの都合で現場はお休みとなりました。その間冬とは思えないくらいの、雨、雪、雨・・・と、梅雨時期に勝るほどの湿度の高い日々が続きました。一般に冬の時期は乾燥しているので、建て方後放置することは木材乾燥させるには有利と言われますが、今年は例外で期待を裏切る結果となりました。

 しばらくぶりに現場に行くとヒノキの土台に黒かびか所々発生していました。雨が多かったのと、水捌けが悪い立地条件、隣の家と近接していることなどが考えられ、早急にブルーシートを買い込み雨が入らないように養生しました。(セキチューの300円の3.6×5.4mのブルーシートは薄いですがとても便利です。その後も塗装などで使い、安いので使い捨てとしてかなり役立っています。今も色々なところで活躍しています。)

 木材のカビは施主としてはかなり気になります。ヒノキはカビないとよく言われますが、そんなことはないようです。確かに杉よりは油分が多いので水に対する耐性はあると思いますが、やはり木は木です。カビない事はありません。そこで、表面をアルコールで消毒した後、サンダーで表面を削り取りました。アルコールは無水のものより、消毒用の80%程度が良いようです。無水は高いですし、すぐ蒸発するため殺菌しないうちに蒸発してしまうようです。1日かけてようやく綺麗な表面に戻りました。

2010年6月 4日 (金)

建築家さんを探して三千里(8)

 最後は妻の意見で決まります。田村さんにお願いすることに決めました。妻は当初より田村さんで決まりだったようです。この建築家さん探しの旅は、夫が納得するためだけに必要だったのかもしれません。

 最後の決め手はなんといっても田村さんの人柄でしょうか!(施主工事では厳しいときもありますが・・・!)田村さんの家は和風ですが現代的な側面も強く持っています。また合理的で緻密な計算がなされています。そして何よりも施主の希望を前面から受け入れ、施主が満足する家を建ててくれることです。方法は一括でも分離発注でも可能ですが、やはり施主の満足度は分離発注に軍配が上がると思います。

 そこで、2008年4月15日田村さんに以下のメールを打ちました。

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田村建築設計工房 田村様

 お昼に電話を入れたのですが、現場に出ているということで、メールで失礼いたします。4月2日は大変お世話になりました。田村さんの家づくりの考え方や仕事に対する真っ直ぐな気持ちが強く心に残りました。「片流れ屋根の家」の構造見学ではじめて、田村さんにお会いしてからずいぶん経過してしまいましたが、妻といっしょに十分話し合い、田村さんに我家の家づくりに協力してもらおうということになりました。前回お会いしたときに半年は取り掛かるまでに待つということでしたが、それについても十分納得しており、ちょうど我々の考えをまとめるのにも良い時間だと考えています。十分予算がないため田村さんには色々な面で苦労をさせることになるかと思いますが、是非ともご協力をお願いいたします。

 建築家さんと家づくりをするとなると、その人の性格や相性などがとても大きく家づくりに影響すると考え、かなり慎重に建築家さんを探しました。正直なところ20名以上の建築家さんとお話をしました。色々な建築家さんとお話したことは、これからの自分の家づくりに大変役立つものでした。しかし、一番初めに田村さんにお会いして、その後多くの建築家さんとお話をしましたが、最終的に田村さんに戻ってきました。とても遠回りしましたが、田村さんの家づくりが、もっとも私達にしっくりくるものでした。田村さんの目指す家づくりは、施主の責任が大きく問われます。その代わりに自由度は他の方とは比較にならないほど大きいと感じました。大変なのは覚悟の上で田村さんにお願いすることとなりました。よろしくお願いいたします。

 現在、土地を探している状態で、今1件かなり話が進んでいます。ただ、売主が迷っているようで、いま少し時間がかかると思います。土地の目途が付きましたら、田村さんに1回見ていただき、その物件のメリット、デメリットなどをお聞きしたいと考えています。これから長くなるかと思いますが是非ともお付き合いをよろしくお願いいたします。

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 この週の終わりにイエヒト6号が発刊されました。この号は田村さん特集と言っても過言ではないほど、田村さんが紙面を独占しています。既に半年は待たなければ田村さんには設計していただけないと聞いていましたので、イエヒトが出る前になんとか決めたいと考えていました。設計順番を待つのが長くならずに本当に良かったです。どちらかと言うと土地探しに難航し設計を遅らせてもらったぐらいですから。すいませんm(__)m。

 ようやく建築家さん探しの長い旅は終わりました。しかし、建築家さんは決まりましたが土地が決まっていません。その後8ヶ月以上土地探しに紛争することとなります。

 また、後の2名の建築家さんにもお断りのメールを打ちました。本当に断るときにの罰の悪さは本当にいやなものです。多大な時間を費やしてしまったことをこの場をかりてお詫び申し上げます(m(__)m)

2010年6月 3日 (木)

建築家さんを探して三千里(7)

 田村さんの家を見学していて、他の建築家さんと決定的に違う側面を見つけました。しかしその違いが何なのかが良くわかりませんでした。家を見学するときには、どうしても目が家の外観、室内の間取り、室内の質感、設備など内側へ、内側へと向かってしまいます。そのため、なかなか何が違うのか気付くことができませんでしたが、家に帰り田村さんのブログを眺めていると、ふとそれが何なのか気が付きました。それは「周囲との調和」です。これは家の見学会ではどうしても家だけに目が向いてしまい、遠くからの家をきちんと見ることができないためです。ブログでは遠方から見た写真があり、ようやく気付いたわけです。

 ある場所に家をつくるとき、そこには既に「ある表情を持った土地」があり、隣地にはすでに家が立っていたり、あるいは樹林や川や山が迫っていたりします。そのため、既に存在する「物たち」の存在を認め、その上で、家という空間をそこに加えてゆく、と言う考え方が重要なのです。この至極当たり前な考え方が、実は日本の家づくりには大きく欠如しいる部分だと思います。なぜ現代の日本の建築にはこの点が欠如してしまったのか?それは高度成長期の「儲からない」ことはしないという資本原理と核家族から始まった「自分の思い通りの家をつくりたい」という利己主義が背景にあると思います。そのため、 建築の本義がどっかに飛んでいってしまったのかもしれません。

 この周囲との調和は目から鱗でした。そしてこれが田村さんと家を建てることの大きな引力として働きました。こうゆう視点で家づくりを見直すと新たな発見が生まれてくると思います。

2010年6月 2日 (水)

建築家さんを探して三千里(6)

 設計図書以上に圧巻だったのが、なんといっても木拾い表です。分離発注なので当たり前と言えば当たり前ですが、材工分離(木材屋さんと木工事を分離すること)を考えると木拾いは必須の作業であり、これをきちんとやらないと木材の見積もりは取れません。また、木拾いまで材木会社に頼むことは、発注が決まる前にはたぶんできないと思います。なぜなら木拾いはかなりの作業になるからタダでは出来ないわけです。
 この木拾いですが実は多くの工務店でも木拾いすることはほとんどありません。今までの経験でおおよそ幾らと概算を出すだけで、木材に関しての値段を出します。20名以上の建築家さんに会いましたが、木拾いをしている建築家さんは田村さん一人だけでした。

 その後、「無垢に住まう家」、「箱階段の家」の外観を見学して、その後「星見邸」の構造見学をさせていただきました。残念ですが夏休み中だったこともあり、多くの施主さんが外出しており内部の見学はできませんでした。「星見邸」では中野建業さんが大勢で作業していました。田村さんが行っても皆さんきちんと対応しており、仕事について田村さんと色々打ち合わせを行っていました。以前の建築家さんのときに感じた疎遠な距離感や逆に馴れ合い的な態度などはなく、非常に心地よい関係での監理が行われていることに好印象を受けました。

 分離発注を行う上でもっとも大切な建築家の力量、すなわち、設計はもちろん、資材の積算、見積の比較、専門工事会社の選択、工程の管理などなど、それらをすべてが田村さんには十分備わっていることを認識し、帰路に着きました。

2010年6月 1日 (火)

建築家さんを探して三千里(5)

 自宅兼事務所で、過去の田村さんの建てられた家のスライドを見せていただき、どのような箇所を工夫されたのか聞きました。その後、図々しいですが設計図書を見せていただきました。私たちが建築家さんに会うときには必ず設計図書を見せてもらいます。嫌な顔をする建築家さんもいますが、建築家さんにとって図面が仕事の中心です。それを見せてもらわない限り判断が出来ません。模型だけでは設計能力はまったくわからないのです。

 図面を良く理解できるわけではありませんが、何人かの建築家さんの図面を見ていると、なんとなく仕事への姿勢というものが見えてきます。どの程度丁寧に描かれているか?基本的な図面は揃っているか?工事するときの注意事項などは書いてあるか?ディーテルの部分がきちんと描かれているか?などなど念入りにチェックしました。

 建築家さんで家づくりをする場合には設計図が何よりも大切だと思っています。建築家のつくる家はすべて一点ものであり、同じものはありません。工法や構造までも違うことがあります。工務店のようにほとんど同じものを間取りを変えて作るのではないのですから、設計図がきちんと描かれていないと、きちんとした建物は建たないということになります。また、きちんと描かれた図面があると、施工業者はまったく手抜きができなくなります。図面通りできないとやり直しもありですから、施工に慎重に成らざる負えません。

 そうゆう観点から田村さんの設計図書を見ると、とても細かく細部まで描かれており、他の建築家さんよりも1.5倍以上の枚数が描かれていました。厚ければ良いというものではないですが、厚いことはそれだけ時間をかけて作業をしている証拠であり、その内容もディテールが多く描かれており、安心して業者に施工してもらえると自身が持てました。

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