軒天張り(1)
木工事は内作業と平行して天気の良い日は軒天張りが行なわれています。軒天とは軒天井の略であり、外壁より外側に飛び出している部分の軒の裏側(軒裏)の仕上げ面を言います。
最近の新築では軒天には、ケイカル板が使用されていることが多いです。ケイカル板とは正式名称「珪酸カルシウム板」といい、耐火性に優れ、 比重が軽いため幅広い用途で使われている材料です。内装工事でもキッチンパネルとしても用いられます。このように非常に優れた材料なのですが、ケイカル板の仕上げとしては塗装したものやモルタル下地の外壁面と同一に左官仕上げされたもの、かき落としリシン、漆喰、スタッコなどもあって多種多様です。
このほかには木材合板製では、“木目調のプリントをしたフィルム張り”のものや、“薄いツキ板を表面に張った”化粧ベニヤを使用している場合もあります。 ベニヤ板は薄い木材板を接着剤で貼り合わせた構造で、長期間、水分に会うと腐朽が始まり、接着層などからの分離も起きて“ボロボロに腐って”しまいます。
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