格子の工事(5)
京町屋の格子は、さらに奥深く、格子の桟の長さや、太さ、間隔などがびみょーに違うい、これを見れば一目でその家がどんな商売をしているかわかるそうです。。
例えば
【糸屋格子】
採光に適した構造で、格子の上部が開いています。色彩が大切な糸屋、紐屋、呉服屋などの繊維業界の店構えにつけられたもの。切子(立子の上部が一定の長さで切られているもの)の数は、織屋4本切子、糸・紐屋3本切子、呉服屋2本切子というように、商売に応じて採光率の調整もされているところがおもしろい。
【酒屋格子】
2.4寸×1.4寸の立子を、2.4寸間隔に立て、2.7寸×三分の貫で留めた粗格子に紅殻塗されたもの。酒樽をあててもこわれない頑丈さを持ち、かつ材料も選び抜かれた角材ものを使用している。
【米屋格子】
構造的には酒屋格子と同じであるが、質素で格子は木地のままのものが多い。米俵を積み上げるので土台の貫を二重にしている。
【麩屋格子】
麩、湯葉、豆腐、こんにゃくなどの水を使う店構えのためのもので、格子の内側には「水場」「七輪場」「揚場」などの作業台がすべて設置されている。濡れても大丈夫なように障子には油紙が使われている。
【炭屋格子】
炭屋はもともとは開放されていたが、炭粉が舞うため近隣への配慮としてつけられるようになった。そのため、格子の開きを狭くした板子格子となっている。
【茶屋】
人目をしっかりさえぎりながらも、中からは外が見えてなおかつ光も適度に入るように桟の間隔や太さを決めていた。
などなどだそうです。参考:京の町屋
格子工事が終わると大工の松本さんの仕事はほぼ完了!松本さんには本当に長い間ありがとうございました。あとは木工事は残工事のみとなりました。(ウッドデッキを追加したので、それは松本さんでなく、中野建業の山田さんグループにお願いすることになりました。)
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