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2011年7月15日 (金)

設備(8)ガス給湯器 2

 エコキュートとはヒートポンプ技術(エアコンと同じ原理)を利用して、空気の熱で湯を沸かすことができる電気給湯器のことを言います。エコキュートの性能は定格COPというもので評価され、現在のエコキュートはCOPが5以上と大変効率が良くなっています。COPが5とは簡単に考えるとヒーターによる電気温水器よりも1/5の消費電力でお湯が沸くと考えてよく、非常に優れた性能だということがわかります。しかし問題は定格COPとは外気温16℃、給水温度17℃、沸き上げ温度65℃時の値です。これが外気温0℃で沸き上げ温度90℃になるとグーンと効率が落ちてCOPは2-3程度になります。ですのでそれほど高効率だと宣伝するのはどうかと思います。通常運転ではCOPは3も届かないのではないでしょうか?

 それでもCOPが3ですからガス給湯器よりも優れていると思うかもしれませんが、実はエコキュートを動かすのは電気だということを忘れてはいけません。燃料を燃して電気を作るとき、燃料の熱エネルギーの65%は廃熱として捨てられ、実際に電気として各家庭に届くエネルギーは35%程度まで効率が落ちています。したがって、ガス燃料を燃してお湯を作るのは80%程度の効率で沸かすことができますので、COPが3で35×3=105%ででようやくガス給湯器を上回ることができます。ですので地球温暖化を考えた場合にガス給湯器が特に悪いとは一概に言えないと考えています。

 しかし、料金はどうかといえば深夜電力が使えるエコキュートはとても経済的です。ガスよりもかなり安くなります。ランニングコストのメリットは断然エコキュートに軍配は上がりますが、深夜電力は原子力発電の余り電気、そう考えるとエコキュートの安さも危ういような気がしています。

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