家づくりのディテール

2012年4月12日 (木)

家づくりのディテール(50)

 Hファミリーの要望は新しい家でどのように暮らしたいかという視点で要望書を書きました。具体的な設備、構造、断熱や間取りといったことには極力触れない様に努力しました。なるべく田村さんのアイデアがプランに溢れるようにしたかったからです。素人が間取りまで考えても、所詮素人は素人!プロには全くかないません。設計当初はあまり家の仕様や間取りは考えない方が良いように思います。結局詳細まで施主が考えてしまうと、せっかく建築家さんと家づくりをしているのに、その利点を半減させてしまうことになると思います。まずはどうゆう生活をしたいかを伝え、後は建築家さんを信じて第1案を待ちましょう。次のその図面とにらめっこしながら詳細を詰めていくことが大切かと思います。

 要望をどの様にするのかは、その施主の性格や考え方で大きく違うと思います。Hファミリーでは、やりたい要望はすべて田村さんにぶつけ、ダメな部分を説明してもらいながら、納得の上での家づくりを進めていきました。ですので、要望の中でもかなわなかったことは少しあります。それも納得した上での選択でしたので、非常に満足度の高い家づくりになったと思っています。

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2012年4月11日 (水)

家づくりのディテール(49)

 以上のような、ものすごい量の要望を設計当初に田村さんに渡しました。それ以外に雑誌や本で気に入った家の写真をスキャナーで取り込んだファイル、土地の詳細を記述した土地の履歴書を合わせて提出しました。
 あまりの資料と要求が多いので田村さんもびっくりしていましたが、すべての資料に目を通していただき、限られた予算内でほとんどの要望を実現していただきました。今まで色々な工務店に要望を少し話すと、予算的に無理とダメ出しをされて来ましたので、当初から要望は無謀だと思っていました。しかし、妻とよく話して、まずは、こちらの要望をすべて伝えよう。その上で、設計をする中で取捨選択して行けば良いと考えました。要望しないで諦めることだけはしないようにしようと!

 田村さんからは要望のすべてを実現することは難しいと当初から言われていました。それは要望を出す前から納得していたことです。要望の優先順位を考えて下さいと言われても全く動揺はなく、ある程度考えてはありました。しかし、現実は何も諦めることはなく、すべてを予算内で実現することができました。本当に田村さんの設計力と予算管理能力には脱帽します。たぶん他の建築家さんでは不可能だったと思います。

 Hファミリーの場合は家づくりを母の家で経験し、その後も家について勉強する時間がかなりありました。実際要望はかなりありましたが、この長く考える時間である程度は必要なものを絞り込む作業は出来ていました。このことが非常に大切だったと思います。家づくりは最初はイメージだけが膨らみ、妄想的になりやすいです。特に、モデルルームやショールームに行くと夢の世界が広がっています。それを見た後に十分な時間を置き、じっくり地に足を着けて考えると、本当の自分たちの暮らしが見えてきて、その後に家の姿が見えてくるのだと思います。

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2012年4月10日 (火)

家づくりのディテール(48) その他3

・ 埃がたまるような掃除のデットスペースがなるべく少なくなるように設計してほしい。
⇒ ワンルームで、段差なしなので掃除は簡単です。置き家具がほとんどないのでかなり楽になったと妻が言っています。

・ 照明の電球を交換するときに小さな踏み台を使うだけで交換ができる照明位置にしたい。
⇒ これはスポットライトの間接照明が多いので結構高い位置にあります。しかし、小さな脚立を使えばほぼ取り替えられるので大丈夫です!

・ 今までの家ように皆で一緒に過ごしたい。それから夏涼しく、冬暖かい家で、住むと楽しいんだけれども、ばたばたと音の響かない静かな家がいい。
⇒ これは子供たちからの要望です。今でも皆同じ空間で生活しています。暖簾などで少し、距離を置くようになりましたが、やはり家族全員そろっての生活が良いようです。音に関してはやはりワンルームなので響きます。バイオリンを始めてしまったので、これは時間を決めて練習することで対処しています。

・ 照明は暗がりで操作することがないように動線を考えた配置をしたい。
⇒ 照明のスイッチの位置は完璧です。動線とスイッチが連動していて暗闇内で操作することはほとんどありません。

・ 掃除機での掃除なので壁にヘッドが当たるので、壁の下の部はとても傷つきやすいと考えます。壁の下部はなるべく傷がつかないか、補修できるような素材にしたい。
⇒ 巾木をすべて回してもらいましたので塗り壁を傷つけることはありません。

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2012年4月 9日 (月)

家づくりのディテール(47) その他2

・ 家族全員重度の花粉症なので、換気計画で十分配慮した設計にしてほしい。
⇒ トイレと浴室換気扇を24時間換気とし、吸気口にはフィルターを入れました。効果は良くわかりませんが、花粉症は少し和らいだような気がします。

・ 冬場に冷気が直接人に当たらないように給気口の位置を十分検討してほしい。
⇒ これも注意しました。特に人が座ったり寝たりする場所には冷気が入らないよう吸気口の位置を決めました。

・ 群馬の夏の暑さは格別なので、簾の利用も考えています。簾を引っ掛けるフックや使わないときに巻き上げて収納するような工夫をしたい。
⇒ 窓には小庇を付けてもらったので、そこに掛けることができます。しかし、できれば軒の部分に取り付けたいので、現在、DIYで軒天に簾を取り付けられるよう工作をしています。今年の夏はエアコンなしで行きたいものです!

・ 小さな窓はドレーキップ窓を多用したいと考えています。ドレーキップ窓は、額縁のように風景を切り取れるし、防犯の面でも上を空けておいても大丈夫。また内側に完全にオープンになるので掃除も容易にできます。ただ、外からの雨仕舞いが悪いため軒のある部分での使用をと考えています。
⇒ 今回は窓枠の色が白しかなくHファミリーの家には合わないことと、値段が高いなどの問題があり、採用しませんでした。洋風の家などでは非常に便利な窓で、採用ありだと思います。

・ 親世帯が風水や家相、暦をとても気にしています。我々はほとんど気にしませんが、あまり無視するわけにもいきません。適切な指導をお願いします。
⇒ Hファミリーの家は風水的には非常に悪いです。当初、色々なことを言われましたが、家ができるにしたがってその声は全くなくなりました。やはり良い家を作れば周りも納得してくれます。Hファミリーは全く気にしていません。

・ 今の家は冬になると結露がひどいので、結露がない家にしたい。
⇒ 結露は寒い日などは北の窓の下の部分は曇ります。また、鍋料理などをやると南面の掃出し窓にも結露します。しかし、うっすらであり、軽くタオルで拭けばそれでOK程度ですので特に気にしていません。やはり窓の断熱はペアガラスで樹脂の複合サッシでもまだまだ十分とは言えないように思います。断熱性を上げるにはやはり開口部は北欧の家のように最低限にする必要があると思います。しかしそれでは日本の家の良さが失われてしまいます。やはり開口部での結露は少しは大目に見ないといけないのかもしれません。

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2012年4月 6日 (金)

家づくりのディテール(46) その他

・ 断熱については色々な意見がありますが、やはり高気密高断熱の家を希望します。ただし、躯体にストレスがかからないように、躯体内部の通気は十分取り、湿気については十分に注意したいと考えています。暑さや寒さは、太陽の日差しをコントロールすることと、窓などの開口部の位置、軒換気、天窓などを工夫し、風通しを良くする事でコントロールしようと考えています。また、植栽を残しましたので、植栽による日差しのコントロールも生かしたいと考えています。
⇒ 断熱については色々勉強しましたが、最終的には田村さんにお任せしました。そして躯体だけでなく、日射のコントロールや通風なども含めて最適な設計をお願いしました。結果ですが、本音を言うと比較対象がないので何ともいえないです。結局、同じ条件で断熱が違う家を建てれば比較可能ですが、そんなことはできません。ただ、屋根と壁の断熱はかなり良いと思いますが、窓はやはりネックです。Hファミリーの家は窓ばかりなので、やはりトータルすると断熱は弱い気がします。しかし、窓の解放感や通風は代えがたいものであり、差し引きゼロといった感じです。
 しかし、室内は床暖房もありますし、昼間のダイレクトゲインがあれば土間がポカポカで、朝から夕方まで暖房無しでもいつも室内は暖かです。寒いと感じることは今年の厳寒期でもほとんどありませんでした。しかし、光熱費はやはり高めだと思います。。

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2012年4月 5日 (木)

家づくりのディテール(45) バリアーフリーについて2

・ 車椅子の可能性もあるので通路等の幅は85cm確保できるようにしたい。段差については前述のようにあってもかまいませんが、将来段差を無くすリフォームが簡単にできるようにはしておきたい。
⇒ 通路についても十分な広さを確保してもらいました。

・ 将来手すりが取り付けられるように、壁の間柱の間に補強板を取り付けてほしい。
⇒ 壁のほとんどに腰板を回してもらいました。この腰板に手すりを付けることが可能です。

・ 手すりの役割を果たすような収納家具の配置や高さに工夫したいと考えています。ユニバーサルデザインと言えば良いのでしょうか?
⇒ これについても収納が各所にあるので、これを伝い歩きをすることにより手すりの代わりになります。

・ 手すりは取り付けるときには端が衣類の袖に引っかからないような工夫をしてほしい。
⇒ これは今後の課題です。今、手すりはトイレと、ロフトへ上がる階段にありますが、手すりの端に袖がかかることはないような金物が使用されています。

・ 室内外共に床材は滑らないようなものを選択したい。
 玄関ポーチは刷毛引きにしたので滑りません。室内のタイルは屋外用の少し凹凸のあるものを使用しています。浴室のタイルは滑り止めがあるものを使用しました。一番滑るのが無垢のかな桜かもしれません。サンダーで研磨したため当初は結構滑りましたが、今は落ち着きました。

・ バリアーフリーの観点でも温熱環境はとても大事ですので、十分検討したい。特にトイレ、脱衣所、浴槽については冬に暖かくなるようにしたい。
⇒ これも床暖房で対応しました。

・ コンセントやスイッチの位置を車椅子になっても使える位置にする。スイッチは高さ80-90cm、壁から40cm離す。コンセントの高さは45cm以上、で壁から40cm離す。
⇒ これも対応してもらいました。コンセントの位置がすべて高さが違ったので、電気工事の田島さんはかなり面倒くさかったと思います

・ スイッチのタイプはワイド型にする。
⇒ 田村さんの設計ではワイドはほとんど使いませんが、わが家はワイドにしてもらいました。

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2012年4月 4日 (水)

家づくりのディテール(44) バリアーフリーについて

要望
 今後介護がある可能性が高いためバリアーフリーについても十分考慮した家づくりを進めたい。ただし、バリアーフリーを前面に押し出すつもりはなく、将来へ対応できるような対策と色々な工夫によりバリアーフリーだとあまり意識しなくても生活できるようなアイデアを期待しています。

⇒ バリアーフリーとは段差をなくしたり、手すりを付けたりすることではなく、動線を効率化しし、暮らしやすいようにすることがまずは一番大切だということを教えてもらいました。そしていろいろな工夫をしてバリアーフリーを実現しています。

・ 段差については、段差があるところはきちんと段差を付けて、きちんと段差が認識できるようにすれば問題ないと考えています。問題なのは中途半端な段差で、小さな段差はなるべく無いように設計をお願いします。段差はある意味では老後に良い運動にもなるので、それほど問題だとは考えていません。ただし、階段などは大変危険なので老後でも十分に安全を確保できるように設計をお願いします。
⇒ わが家はたぶん土間から床に上がる部分に段差がある以外、他に段差はありません。この段差も2段になっており、決して高い段差ではありません。日々この段差を上ったり下りたりすることは、良い運動になります。また、足腰が弱っても手すりがありますのでこれを使えば良いリハビリにもなります。

・ ドアはやはり引き戸を多用し、フラッターレールや埋め込み式にしたい。車椅子の可能性も加味して、引き戸の有効開口幅は80cm以上、壁と隣接する場合は袖壁を設けて開閉を楽にする工夫をしたい。また、ドアの下には隙間風が入らないようにピンチブロックなどの工夫をしたい。
⇒ ドアはすべて吊り戸になりました。若干開け閉めが不安定な面がありますが、下に段差がないので、つまずくようなことはありません。また、掃除もかなりしやすいです。

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2012年4月 3日 (火)

家づくりのディテール(43) 収納について

要望
 収納に関しては、なるべく無用なものを持たない生活を心がけたいと考えています。収納のスペースはいくらあっても足りると言うことはないので、適材適所に適度な大きさの収納を設けることを心がけたいと思います。
 収納の考え方としては、ウォーキングクローゼットとか納戸というような大きな収納場所は作らないで、動線を考えて収納が必要な箇所の壁面になるべく奥行きのない収納を設けることによる分散型収納を考えています。そのことにより収納されているものが一目でわかり、必要な箇所にあるため整理整頓ができると考えています。

⇒ これについては本当に工夫していただき、大きな収納はありませんが、適材適所に収納があります。このため、整理整頓下手な妻でも結構片付いています。これはミラクルです!

・ 小屋裏に近いスペースを利用して1名程度が眠れるベットスペースと収納もできるスペースを確保したい。介護があるとすると夫婦のどちらかが夜の介護をしなければならないため、1名は別の寝室を使うことになると考えています。そのときの予備寝室としても使える収納空間があれば良いと考えています。(子供の隠れ空間にもいいかもしれません。)
⇒ 寝室と子供部屋のロフト上がその空間として割り振られました。寝室のロフトは板張りとして、現在は収納スペースとなています。雛祭り用品やクリスマスツリーなどの大型のものが収納できる場所になっています。子供部屋のロフトは畳になっています。ここは子供の友達が来た時の遊び場、子供が怒られてふて腐れて退散する場所など、親の目を避けたいときに活用されています。時には子供が寝る場所になっているときもあります。また、ここからは東側の空が見えるため、十五夜などの時は月が良く見えます。ですので、家族でお月見などもすることがあります。畳み部屋に和紙の照明、お団子を飾るととても風流です!

・ 掃除機、ほうき、ちりとりなどの掃除用具収納がほしい。掃除用具は、出し入れのしやすいところに置くこと。
⇒ これも妻の強い要望で、キッチン横の大きな移動収納に納めています。家の中心位置にあるのでどこからも使いやすいので、頻繁に掃除機を掛けるようになりました。

・ 一度着た衣類を置くところを確保する。
⇒ これもキッチン横の大きな移動収納に設けました。ステンレスパイプがあり、そこを活用しています。ちょうど洗濯機の後ろにあるので、選択時には洗濯物を一時吊るす場所にもなっています。


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2012年4月 2日 (月)

家づくりのディテール(42) 駐車スペース

 車の好きな人はガレージを重要視すると思いますが、Hファミリーは車には無頓着!乗れれば良い派です。

・ 駐車場は2台普通車が縦に駐車できるように設計したいと思います。もし都市計画道路で1m~1.5mセットバックしなければならなくなった場合には、普通車と軽自動車が縦に駐車できれば良い。
⇒ なるべく庭のスペースを広く取りたかったので、田村さんにはかなり位置について検討してもらいました。特に玄関ポーチまで車を乗り入れることで2台停めるようにしたので、色々検討が必要だったようです。

・ 普段使用していない駐車スペースは駐輪場として使用し、来客が来たときには自転車を移動することで対応します。
⇒ 駐輪場は中庭に入れたのでこの心配は必要なくなりました。

・ 洗車用の水栓が必要。
⇒ 外に流しを設置したので問題なしです。

・ タイヤなどの収納場所が必要
⇒ これも結構問題となりますが、タイヤは懇親にしているガソリンスタンドで預かってもらうこととしました。タイヤを取り替えるときもそのガソリンスタンドでお願いしています。

・ 自転車4台分の自転車置き場がほしい。雨ざらしは避けたい。
⇒ 中庭に4台置けるように設計してもらいました。今は4台自転車スタンドを土間に取り付け、狭いながらもきちんと置けるようにしました。

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2012年3月30日 (金)

家づくりのディテール(41) F、Gゾーン: グリーンスペース

要望
 今回の土地探しでラッキーだったのが、比較的広い土地が獲得できたことと、多くの植栽を残すことができたことです。この良さを最大限に生かした家づくりをしたいと思っています。グリーンスペースはパブリックとプライベートに分け、パブリックでは見せる庭を目指し、近隣とのコミュニケーションをスムーズにすることを考えたい。プライベートでは食事をしたり、夕涼みをしたり、読書をしたりとリラックスするスペースとして活用したい。
⇒ これについてはパーフェクトに実現していただきました。田村さんと田熊さんのTTコンビは最強かもしれません!

・ 芝を植えるスペースを確保したい。芝の手入れは大変ですが芝の上で寝ころべれば最高です。
⇒ これは妻の反対で頓挫しました。芝の手入れは大変だったので妻の言うことを聞いて正解だったと思います。その代りにDIYが多くなりました!

・ 落ち葉を堆肥にする場所を確保したい。
⇒ 今の所実現していません。かなりの落ち葉が出るので今後は検討するかもしれません。

・ プライベート庭には今ダイニングに使っているバタフライテーブルを置きたい。
⇒ バタフライテーブルは廃棄し、新たに中庭用のテーブルを購入しました。
ど           

・ 外構は現在大谷石があるのでその上に低い板塀を設置したい。
⇒ 板塀は設置しませんでした。大谷石はそのままにしてオープンな庭としました。古くからある風景をあまり変化させることなく馴染む。そんな田村さんの設計です。

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