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モルタルでのタイルですが、貼る前に下地モルタルの上に「モルタル接着増強剤」を塗ります。こうする事でこれから塗る「接着モルタル」の水分を下地モルタルに取られないようにして、接着性を高めるものだそうです。接着剤のプライマーのようなものだと思います。タイルを貼るための接着モルタルを塗っていきます。
壁際や端の処理は、現場でタイルをカットして対応します。タイルのカットはディスクグラインダーでカットします。鉛筆でタイルに線は書きますが、切る時はガイドなどはありません。これで真っ直ぐ切るのですからすごいです。ディスクグラインダーは刃が薄いので良いのだそうです。
タイル工事中はあまり現場にいなかったので作業は良くわかりませんでしたが、下の娘が大活躍したそうです。目地の間を空ける板片の選別を行なったり、佐々木さんが手の入らない場所にタイルを貼り付けたりと!本当に下の娘には色々作業を手伝ってもらいました。今では家づくりのことはかなり良く知っています。モルタルとか断熱材とか小学生とは思えないほど色々な言葉を覚えています。これから家をつくる時にはきっと役立つのではないでしょうかか?
タイルを貼り付けていきますが枚数が多いので大変です。バイブレーターで一枚一枚振動させながら圧着して貼っていきますので、かなりの労力がかかります。
また、今回何よりも大変だったのは使用したサムストーンというタイルが、かなり硬かったことです。施工業者の方が皆共通に言われたのが、「このタイルかなり硬いですね!」。ドリ ルがすぐに駄目になってしまうとのこと!タイルのカットは佐々木左官さんのお母さんが手伝いで担当でしたので、かなり大変だったと思います。昨年の暑い夏 の中本当にありがとうございました。
佐々木さんのお母さんです。久しぶりの作業ということで本当にお疲れ様でした!
タイルは目地があるため、目地の間隔を開けて圧着する必要があり、小さな板片を挟んで間を確保します。一枚一枚丁寧に施工されて、お気に入りのサムストーンが貼っていかれました。
目地はINAXの汚れがつき難い物を採用。スーパークリーンストロングとスーパークリーンバス・トイレを使用しました。
タイルの施工法は、土間の部分と浴室にはセメントモルタル、合板の上に張る場合は接着剤を使用しました。セメントモルタルは外壁や水回りの施工に使われますが、施工に時間がかかるのが欠点です。接着剤の場合は、接着剤の使用量が多くなるので、接着剤の安全性の確認が必要です。
写真が接着剤です。赤と青の2液を混ぜて使うエポキシ系の接着剤です。混ぜると淡い灰色になり、白色系石材でも接着剤の色が目立ちにくくなっています。
写真に記載してあるJAIAとは日本接着剤工業会の規格をクリアーしたものを示しています。日本接着剤工業会では、ホームページで規格をクリアーした製品を検索できます。徳用石材用バンノー(ユニーク株式会社)はノンホルムアルデヒドで4VOC基準適合品でした。4VOCとは揮発性有機物質であるトルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンのことで、これらの物質を含んでいない製品です。F☆☆☆☆はホルムアルデヒドのみの規制で、シックハウスを考えるとそれだけでは不十分です。VOCは自主規制ですが、調べておくと安心です。
続きです。
タイルを貼る前にコンクリートにシーラーを塗ります。
これが窓枠の下に貼られる御影石です。これがシャンプーやせっけんなどを置く台となります。柔らかい印象になるようサクラ色の御影石にしました。
これが使用したタイルです。左が床用、右が壁用です。床用は滑らないようにざらざらした加工が施されています。右は掃除がしやすいようにつるつるしています。
木を挟んで目地の隙間を作りながら貼り付けていきます。毎回バイブレーターを使いながら貼り付ける作業は本当に大変です。
目地が入れられました。目地はINAXの内装用防汚目地材 スーパークリーン バス・トイレを使用しました。目地もいろいろな種類や色があるため選択には注意をしてください。また、床暖房対応の目地でないといけないのでその点も注意しました。
これでほぼ浴室は完成です。あとは設備を待つまでとなりました。
続きです。
こちらはお風呂の排水溝です。こちらも防水シートが貼られ、もし水漏れしても排水溝に入るようになっています。洗い場と浴槽下はきちんと水勾配をつけています。これは非常に重要です。
床暖房部分にモルタルを流し込みました。これが蓄熱としても働きます。
浴槽前の窓枠下に御影石を設置しますが、それをのせる場所にコンクリートを積んでいます。
浴槽の設置です。みんなで慎重に運びました。今回は人工大理石だから良いようですが、ホーローの浴槽になると重くてかなりの作業になるそうです。
設置された浴槽です。桧の板は既に塗装が終わり養生しています。
これがビオファの塗料です。香りも少し柑橘系な感じでとても良かったです。
少し遠くから見た浴槽です。入口のドアが透明なことがわかります。浴室の窓は全面ともう一つは写真には少ししか見えませんが、左上に大きな窓あります。
床と腰壁までは30角のタイルです。タイルの浴室はとても冬場にとても寒いので、モルタルの中に床暖パイプを埋め込み、その上にブチルゴム系防水シートを張りタイルを施工しました。床は排水の取り合いなどもあり、設備の高橋さんと左官の佐々木さんと悪戦苦闘しながらシートを排水管にびっちり張り付くように施工してもらいました。そこ後、タイルが引きつめられ、また窓の下部には、サクラ御影石が取り付けられました。
また、ユニークなのは浴室の扉です。広く開口部が取れるよう3枚の引き戸にしましたが、この引き戸の窓が透明なプラスチックを使っています。1坪の浴室なので、広く見せるためにです。浴室の隣は脱衣所ですが、脱衣所に洗濯機を設置していないので、お風呂に入っているときは脱衣所のカギをかけます。それでプライベートは確保できますので、非常に浴室が広く感じられます。
田村さんの在来浴室は、基礎のコンクリートをかなりの高さ立ち上げ、その上の木部の部分は防水合板+1mm厚のブチルゴム系防水シートを張りで防水をします。このような方法をシート防水と呼び、比較的安価に施工できるため、ローコストで在来浴室を施工する場合にはもってこいの方法です。
シートにはアスファルト系のもの、塩ビ系のものなどありますが、やはり、ブチルゴム系が高いですが、一番防水に優れており、健康的なことを考えても一番良い選択と思います。使用したブチルゴムシートには片面が糊付してあるため、紙を剥がすだけで貼り付けることができます。接着剤で張り付ける場合より、確実に接着できるので安心です。しかし、この接着力は強力なようで、一度どこかにくっ付けてしまうとなかなか剥がせないようで、施工するのは結構注意が必要です。佐々木左官さんもかなり苦労してシートを張り付けていました。
浴室は”在来浴室”と呼ばれている、いわゆる昔ながらの現場で造る浴室です。最近ではユニットバスがほとんどで”浴室を造るの?”と思う人も多いと思いまが、十数年前ぐらいまでは在来浴室が当たり前でした。ですが、浴室周りは水漏れや湿気の問題で土台や床が痛みやすく、数年経った家では真っ先にリフォームする場所でした。
防水工事ですが、工法や納まりがいろいろな方法があります。一番防水の優れているのは、FRP(Fiber reinforced plasticsの略で、ガラス繊維とポリエステル樹脂の複合構成の材料)で、良くベランダ防水などで使われるものです。2階に浴室を設置する場合にはFRPが良いかと思いますが、1階ですとそこまでする必要はないかと思います。また、FRPは高価なことと、臭いがすごいことからあまり密室に使用するのにはためらわれます。
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