夏の庭
今年は梅雨が明けるといきなり猛暑となりました。庭の木々も何となく苦しそうです。それでも中庭のヒメシャラとシャラは元気よく花を付けました。
シャラは、平家物語の「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす 」の通り、咲くとあっとゆう間に散ってしまいます。儚い花ですが、それが潔くもあります。
シャラは仏教に関連の深い木で、日本にある「シャラの木」とは違います。インドのシャーラは、日本では育ちません。そのため、印象の似た別種を、シャラの木に仕立てました。「シャラの木」というのは通称です。正式な日本語名を、ナツツバキという種です。普通のツバキと違って、夏に花が咲きます。冬に葉が落ちるのも、ツバキと違うところです。けれども、花の形はツバキに似ています。仏教を離れても、庭木として人気があります。
選定したさつきを芽吹いてきました。田熊さんから1年目としては刈りすぎたかなと心配されましたが、何とか芽吹いてきたようです。
夏の庭を見ると雑木なので高原にいるような涼やかな気持ちになります。雑木の庭は1年を通じて楽しめます。
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